スクール経営をする上でいくつかのポイントがありますが、その中で大きな比重を持っているのがレッスンをしてくれる講師のマネジメントです。

一連のタスクとして、
①面接  →  ②採用  →  ③研修  →  ④レッスン  →  ⑤レッスンの慣れ  →  ⑥先生病感染  →  ⑦先生病完治  →  ⑧スーパー講師へ

と7つのステップを踏んでスーパー講師となります。

私は今まで約20年程スクール経営に関わり、様々な分野のスクール経営のコンサルティングをしてきましたが、
この法則に気づいていないスクールが多く、講師のマネジメントに頭を抱えている経営者が沢山います。

ある社長は喋らない商品を扱いたいとまで言っていたのを覚えています笑

今回は⑥先生病感染について
スーパー講師になるにはこの病気を克服しなければいけません。
多くの講師はここで脱落します。

因みにスーパー講師とは、、、
1、上達させられる
2、自分の勉強を続けられる
3、その後の人生に影響を与えられる
4、会社に協力的で謙虚

と考えます。

先生病とは、上記の2と4が大きく欠落し結果として1もままならくなる状態で、全て自分が正しいと思い込み、プライベートでもその病を発揮することがあります。

言動も変わり、自分がいるからこのスクールは成り立っている、自分がいなくなったらスクールが潰れると発言をしたり、お客に対して会社の不満や批判したり、弱い立場の人間を巻き込んで自分が上のポジショニングを取ろうとする。

良く言う入社3年目病に似たような状況になりますが一般企業であれば、それを叩いてくれ続けるありがたい上司がいたり、伸びた鼻を折ってくれる取引先がいたりしますが、
スクール・教育業界は
学校経営もされているワタミの元社長の渡邉さんはこうなる理由として、
教室は講師の聖域であり、誰にも叱られない覗かれないという仕事としては異常な環境にあるからだと。また、先生とチヤホヤされてしまうので勘違いをしてしまうとおっしゃっていました。

先生病で厄介なことが2つ。
・先生病は自分で気づき治すしかない
・先生病にかかる講師はそれなりに優秀

ということです。

問題は「自分で気づく」まで待つ必要があるのです。ここで何かしらの指摘をしても自分が正しいと思っているので逆効果になってしまいます。

上記の通り、大抵の人はここで脱落します。
組織としては関係性が悪化するので、退職し違うスクールに移動するか、それなりに優秀なので引き抜いて独立をします。

ただ20年やって来た中でそういった先生の辞め際には共通点があり目に余るものがあります。

共通点とは、
辞め際にとても強気になりスタッフの当たりが非常に強くなる。次の講師の事を知らない癖に悪口を言う。という点です。

これにはお客さんも巻き込まれてしまうのでとても面倒です。(ただこれが狙いなのですが笑)

私は以前に先生病にかかった人のレッスンクレームで何度か自宅に謝罪しにいった事もあります笑 土下座させられたこともあったなー笑


さて、この先生病、Pebyではどのように対処するかはいくつか決めてあります。

企業秘密ではありますが、一つだけお伝えします。
それは、いくら会社の文句を言われても相手の悪口を言わないということです。

これは相当な我慢が必要で、大抵の経営者は引き抜きなんてされたら相手に損害賠償を求めます。(過去私も幾度となくしました、、、)

それも原則はしないというこです。もちろんあくまでも原則です笑

それはPebyの行動指針の一つにある
「子どもに見せたい大人の背中を持っている」
がこのケースに当てはまります。

悪口を言うのは簡単ですが、子供がどちらの大人なってほしいかは言うまでもありません。

どのスクールで習うのかどんな講師に習うのかはもちろん自由なのですが、「個」に対してではなく「集」に信頼を集めたいものです。