弊社取締役の米倉が執筆したものです。

イタバシーナというフリーペーパーに連載しています!

初めまして、Peby Styleの米倉です。

徐々に気温も上がってきて、間もなくパパやママの夏休みのスケジュールも見えて来る頃ですね。里帰りや、ちょっとした温泉旅行などに家族でのおでかけを考えている方もいるのではないでしょうか?

忙しい中、子どもの体験の機会を増やそうと、家族でキャンプやバーベキューなどのアクティビティを考えている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、考えてみると「そういった大きなイベント以外、夏休みのほとんどの時間を子供はゲームかインターネット動画を見て過ごすんだろうな。」というママも多いのではないでしょうか?

夏休みはずっと暇で、あんまりやることもない。という声も子供たちから良く聞きます。イベントなど何かしらの体験に連れていくことは、子供の好奇心や考える力を養う上で非常に大切なのですが、さらに大切なのはもちろん「日常」です。

◆デバイスがないと遊べない?
夏休み期間中の家の中や、もしくは親戚などが集まったり温泉などに行ったりした時、子ども達が「暇そうにしている」なんてことはありませんか?

普段と少し違う環境に行くと、到着してすぐはワクワクした表情を見せてくれるのですが、ごはんを食べ終わる頃には、「ママ、何すればいの??」とか、「何にもすることないよ!」なんて子ども達が言って来ることありませんか?(もちろん夏休みには限らずです)

そしてそんな時、「ゲームしてなさい」とか、「Youtubeでも見てれば?」なんて、ついつい言ってしまっていないでしょうか?逆に何かしらのデバイスさえあれば、子ども達はずっとゲームをしたり動画を見たりしていて、そもそも「暇だ」なんて言ってこないご家庭もあるかもしれません。

せっかくの機会なので、ゲームやインターネット動画大好きのお子さんがいらっしゃる保護者の方は ”夏休みにゲームなどの機器が何もなかったら…”と、少し想像してみてください。

どうでしょう?

意外とデバイスがないと、子供たちは遊び方も分からずに、夏休みの大半をダラダラと過ごすなんてことはないでしょうか?実際に私もここ数年、家族で外食してる子どもを見ても、お店の中でゲームしている子どもがすごく増えてきているなと感じます。

そして今回のお話は「デバイスはダメ、やめさせたほうがいいですよ!」というお話ではなくて【そういった道具がなくても子供たちだけで楽しめる遊びを知っているだろうか?】という視点で、子ども達を日常的に見てあげて欲しいということなのです。

◆遊びからたくさんのことを学んで欲しい
実は今回このテーマ触れたのは理由があって、現在”遊べない子ども”が急増しているといわれています。



スートフォンやタブレット・ゲームなども要因のひとつですが、他にも様々な要因が重なって、昔に比べると「遊べない子ども」が増えており、そうした子どもを気にしている保護者の方は年々増えているのを、幼児教育の現場にいるとひしひしと感じます。

もっとも”遊んじゃダメ”っていう公園も増えているようですし、特に都会では遊べる場所自体がどんどん減っていますし”あれもダメ””これもダメ”だと、子どもにも可哀そうな環境ですね。

客観的な観点からも、精神科医の佐々木正美先生は「子どもは順調に成熟すれば、幼年期の終わり頃にはルールを守り、役割を担い合って一定の目的を達することに満足感を感じるようになります。

いつか社会の中でやることを、まず遊びの中でやってみるわけです。だから社会性というものは、充分な遊びの体験があれば、自然と身についてくる」とおっしゃっています。

「子どもは遊びから全てを学ぶ」と言われますが、現代の遊べない子どもたちはどんな大人に成長していくのか、などと考えると少し不安にもなりますね。 

この夏休みは【デバイスなしで、たくさん遊んでみる】なんてことを、ご家庭でパパやママも一緒に実践しても有意義な時間になるかもしれませんね。