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タロットカードの数札(スートカード)の1 についての考察.
この1は言葉にすらならない、予感のようなものだと考えられている.2へと向かい始めたその瞬間にそこはすでに1ではなくなる.1とはこうだと考えようとした瞬間、すでにそれは言葉を成し、1そのものではない.
では1とは有るのか?と問われると、明快に有ると言える.
右図はニュートンの命題の一つである.
ABを時間とし、BDを物体の速さとする.物体の動き始めの点Aにおける時間と速さの究極の比はBC/ABを成すことをニュートンは証明した.物体が動き始めるまさに始めの瞬間、つまり移動距離が限りなく零に近く、しかしゼロではないまだ距離を持たないそのような点において、究極の比が存在することを示している.この究極の比こそ生命の木における1、つまりケテルの概念である.その後物体はDまで進む.Dは10、つまりマルクートにあたり、点Eはその過程にあたる.