3年ぶりの相馬!でも実は大変なことに!!! | カワムラ社長のブログ

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日テレ「世界1のSHOW TIME」「行列のできる法律相談所」に出演!サザンのコピーバンドでお馴染みのKAWAMURA BANDのボーカル。112年続いた家具店を閉店後は動画クリエイターとして地上波テレビCMの制作などを手掛けています。

8月12日(金)は3年ぶりに相馬の夏祭り『大瓜市』が開催となり

 

久々にソロステージに立たせていただきました。

 

 

 

久しぶりに活気を取り戻した相馬の町ですが、

 

一歩住宅街に足を踏み入れてみると

 

実は大変なことになっていたのです。

 

今日はそのことについてお話します。

 

 

これらの写真は11年前の3.11当時の写真ではなく

 

たった今の相馬の町の様子です。

 

「え?なに?」と思われる方も多いと思いますが、

 

今年3月16日に発生した震度6強の地震の爪痕です。

 

そして昨年の2月にも震度6クラスが相馬の町を襲っています。

 

つまり、あの3.11からおよそ10年が経った昨年2月、

 

震度6クラスの地震に見舞われ、一部の建物や家屋に

 

被害が及んだわけですが、その後一年をかけて

 

やっとの思いで修繕を施したその矢先にこの3月16日にまた

 

震度6強クラスが追い打ちをかけたわけです。

 

(直近の旦過市場の火災と同じだと相馬の人が言っていました)

 

この追い打ちが実は壊滅的な状態を引き起こしています。

 

約3万人強の人口の相馬の町のうち、1000戸の住宅が

 

半壊状態となっていて、建物の解体撤去をしなきゃいけない

 

というのです。

 

その数字は1000戸とも一部には4000戸とも言われていて、

 

申請をするけど業者の手配がつかず今でも放置状態に

 

なっているというのです。

 

実際、相馬市の宿泊施設自体も相当被害が大きく

 

今回の地震でほとんどが商売を諦めていて

 

外から業者が来ても泊るところがないというのが

 

現実なのです。

 

3万人の人口で仮に平均3人家族だとすると約1万戸。

 

そのうち1000戸だと1割、4000戸だとなんと4割の家が

 

壊さないと住めない状態になっていることを

 

ご存じでしたか?

 

 

確かに僕自身もその当時はそれぞれの緊急ニュースを見て

 

相馬とは連絡を取り合っては居ましたが、

 

まさかここまで被害が尾を引いているとは

 

思いもよらなかったのです。

 

そして聞くと、今年の3月16日の地震は

 

あの3.11よりも大きかったとみんな口を揃えて言います。

 

「あれは6強じゃない、間違いなく7だった」とも。

 

3.11では津波が襲い、原発が爆発を引き起こし

 

世界的なニュースになったことで誰もが知ることと

 

なったわけですが、それよりも被害が大きかった今年の3.16は

 

きっと誰も知らないと思います。

 

福島県を挙げて今でも大きく注目されているのは

 

原発直近のエリアの復興であり、北に位置する相馬の町は

 

孤立し忘れ去られた地域となっています。

 

 

相馬の町はコロナでお祭りが中止になったこの3年のうちに

 

大雨による川の氾濫被害と2度の大地震に遭っています。

 

これだけ被災が続けばもうこの地には住めないと

 

去って行った人たちも沢山います。

 

だけど昔からこの地に住みこの地で商売をする人たちは

 

そう簡単に離れるわけにはいかないのです。

 

 

さらには彼らが入っている「地震保険」にも

 

大きな変化が…

 

東日本震災3.11以来、当然ながら相当数の「地震保険」加入が

 

増えたわけですが、10年後、11年後に起きた今回2度の地震で

 

一気にその吐き出しが起きています。

 

それを機になんと毎月の保険料が4倍に跳ね上がっているそうです。

 

知り合いのお店ではそれまで毎月の保険料が25,000円だったのが

 

月に10万、年間で120万になって悲鳴を上げています。

 

でもこれだけ地震が頻発すると入らないわけにもいかない、

 

まさに踏んだり蹴ったりの状態なのです。

 

 

 

もっと大きな声を上げて援助や支援を求めたらいいのに!

 

と思うのは僕のようなよそ者の勝手な思いで、

 

この地の人たちはそれをも受け入れ近隣で手を取り合って

 

助け合いながら日々を穏やかに暮らす道を歩んでいます。

 

 

僕らはそれを知った時に一体何が出来るのでしょうか。

 

「復興支援」の旗を改めてかざして大きな力への働きかけ、

 

それもありでしょう。

 

チャリティ事業を展開して義援金を集める手段もあるでしょう。

 

でも先ずは「今を知る」ことが大事だと思います。

 

そして出来ればそこに「思いを寄せる」。

 

そして何よりも彼らのことを「忘れない」ことだと。

 

一人の人間が出来ることなどたかが知れています。

 

だけどその「思い」や「忘れない気持ち」が伝わることが

 

当事者にとってどれだけの勇気や希望や前向きな気持ちになるか。

 

 

近くに寄ることがあればちょっと顔を見に行ってみよう。

 

相馬の特産品を売っていたら買ってみよう。

 

ふるさと納税でお取り寄せしてみよう。

 

顔は合わさずとも

 

何かで繋がることは必ず何かで伝わると信じています。

 

 

 

3年ぶりのソロステージ。

 

コロナの関係で例年よりも客席も少なめに準備したそうですが

 

終わってみるといつも通りの規模で集まってくださいました。

 

 

相馬のスタンドアリーナー!ただいま~!

 

そしてまた来年もきっと帰ってきま~す!

 

 

 

【おまけ】

 

相馬に到着後、ホテルでお祭りに向かう準備をしていると

 

珍しい方たちがホテルにひょっこり来られました。

 

 

カワバンが2012年からコロナ前まで8年連続で

 

お世話になっている山形の「パレスグランデール」での

 

ショーを取り仕切るエージェントの皆さんです。

 

わざわざ仙台、そして山形から僕の顔を見に

 

駆けつけてくれました。

 

そして「来年また山形を復活させたい」と

 

心強いお言葉を頂戴したのでした。

 

嬉しい!素直に嬉しいです!

 

カワバンの「東北シリーズ」は相馬を起点に再び動き出しました!