「二十二社巡り」平野神社・京都市は北部、衣笠山の東麓に広がる平野の中心に平野神社がある。桓武天皇の平城京遷都に伴い田村後宮から現在地に僊祀された。祭神は今木皇大神・久度大神・古開大神・比売大神の四柱。『延喜式』の神名帳には「平野祭神四社」と見える式内社である。祭神では珍しい「皇大御神」「皇大神」と尊称される全国唯一の皇太子親祭とされた。平野神社の祭神は皇太子守護から別に源氏・平氏・高階氏・中原氏・清原氏・菅原氏・秋葉氏らから氏神よして崇敬されている。祭神には諸説あって主祭神の今木神は桓武天皇の母の高野新笠の遠祖、百済聖明王・仇首王・沸流王・肖古王の祖神とする説もある。貞観六年(864)今木神に正一位に貞観六年(864)久度・古開の二神に正三位、比咩神に従四位が叙された。平安中期より生じた「二十二社」の上七社の中』に数えられた。