麻雀の手牌読み・河読みで難しいのは・・・
上級者になればなるほど、際どい牌をテンパイに切るからです。
とても簡単な例でいうと、こんなイーシャンテンで、7s
↑は門前ですが、
実践としては鳴き手のが多い印象です。
要は好形イーシャンテンなら何でもOKです。
ここで誰しもが7sを切るでしょうか?
『そりゃ切るでしょ』
って言われそうですが、実践ではそうでは無い場合が多いのです。
それはその牌が放銃する可能性が高かったり、下家に鳴かれる(チーテンを取られる)可能性が高い場合、テンパイで勝負するからです。
下家が高確率でチーテンを取りそうな場合、自分がその牌を使えないからと言ってすぐに切って下家にテンパイを取られるとせっかくの勝負手がつぶされてしまいます。
どうせ切るなら早い方が良いというのはまだ下家の手が整ってなさそうな場合の話であって・・・
そうでないなら引っ張る方がよいからです。
それは『ロン』は4人だれからでもできるからですね。
テンパイまでは自分でツモるかチーするしかテンパイすることはできない手であっても、テンパイした瞬間に誰からでも上がれるのです。これは当たり前ですが、その理由から聴牌を取られると自分が好形イーシャンテンでも流される可能性が大幅に上がってしまいます。
私の本でも少し触れましたが、
こういう手で下家に高確率で6pが危険なら6p単騎もありだという話ですね。
これはレベルの高いメンツ(シビアに鳴きを多用するメンツ)や東風戦で頻繁に起こるため、字牌切りの後に数牌の手出し(テンパイ濃厚)があっても、その手出しされた牌が必ずしも手牌に関係あるとは限らないのです。
全員が門前であれば、教科書通りの捨て牌読みをして問題ないと思うのですが、そういう局面ばかりではありません。
同じ理由で4s8pが薄ければここから4sを切られることもありますが、これはその打ち手がぬるいわけではありません。
『4s8pが残り1枚でポン材としては弱く、なおかつ7mは下家にロンかチーテンを取らそう。しかもここで4sを先打ちしてテンパイで7mを切れば25s待ちもぼかすことができる』
強者はこのような思考で4sを先打ちするでしょう。
このようなラグにより教科書通りの読みが通じない事が多いのです。
この相手が36pをチーして打7mとなれば58mは1点読みするぐらい怖い牌になりますが、実際は手牌となんら関係ありません。
麻雀はとても奥の深いゲームです。
捨て牌読みの戦術本にはここらへんが省略されている場合が多いです。
というか、ここまで読めというのが無理なのかもしれませんね。
今回の記事を読んで頂いて、あなたに何かしらのヒントになっていたなら嬉しいです。