こうしてブログを久々に書くものだから、毎回おんなじことが起きます。

もう、かれこれ書こうと思ってパソコンを開けてからだいぶ時間が経っています。

 

まず、アメブロのログインIDとパスワードが間違っています。となって、もはやブログを書く段階までたどり着けない。

小一時間悪戦苦闘して、色々と可能性のあるワードを入れたりなんかして、やっとここうして書ける状態までたどり着いたわけです。

もう奇跡みたいな状況です。逆によくたどり着いた。

埃が被った状態の小箱をクイックルワイパーして埃を落としたら、今度は鍵がしまってて、鍵も無くしたし箱が開かねえや、みたいな状況が毎度です。もうホント懲りない男。パスワードなんか無くなればいいのに。僕のブログなんか空き巣入んないよ。

 

そうして、なんとか書ける状況になって、じゃあ、Wi-Fiのサウンドシステムで小粋なジャズでも聴きながらたっぷりとした気持ちでブログを書こうと思って立ち上げたら、うまく立ち上がらない。再起動や、再接続しても、うまく起動しません。挙句「サウンドシステムが見つかりません」と表示。

 

俺の目の前にあるぞ。つい50cm先に思いっきり見えてるぞ、サウンドシステム。

操作端末側のiPadをサウンドシステムにガッツリ見せてやりました。「お前の目の前にいるぞ」と。

 

ダメだ、そんなことしてるうちに時間はどんどん過ぎて行きます。もういいや、曲なんていいじゃないか。いいよ、曲は。

無音でいいよ、別に。ブログ書くことが先決だ。勿体無い、時間が。

無音でいい。お静かに行こう。

 

 

 

時速246億「お静かにどうぞ」

 

 

 

みなさまのおかげで無事に千秋楽の幕を降ろすことができました。

連日の超満員のお客様、本当に感謝してもしきれません。心から心から、ありがとうございます。

 

思えば、この作品のアイデアを思いついてすぐに、作演出の喜安浩平くんに連絡をしたのが2年前かあ。2年ですよ。早いなあ。

気がついたら、もう終わっちゃった。

 

どこで思いついたんだろう。家の近くの図書館だったっけな。

ふと思いついた、1mmくらいの小さな稚拙なアイデアを、こうしてたくさんの素晴らしいプロの皆様が予想以上の形にしてくれてこんなにも素晴らしい作品として皆様に楽しんでいただけたんだなあと思っております。

 

奇跡の公演です。とツイッターや何かにも書いたりしましたが、本当に。

でもこの「奇跡」ってのが、運とか降って湧いた様な偶然的な事ではなくって、参加してくれた方々が自分たちで奇跡を作る人々だからだとも思います。

 

そもそも、舞台をやるってことは、忙しい皆様にとって大変なことです。何だったら無理やりやらなくってもいいはずなんです。

それを、無理やりにでもやってくれました。あるスケジュールや、体力や、貴重な時間などいろんなものをあれこれ調整してくれて、それぞれの無理してくれて、実現まで持って行くことができました。14公演という、この様な面々での公演としてはよくぞ調整してもらえたと、改めての感謝です。

 

 

今回のこの「お静かにどうぞ」という作品。

 

 

アフレコブースを舞台にした作品をやりたいと喜安くんに相談して、幾度となく色々と話をしてアイデアを紡いでいきました。宇宙だな。それは。その時々のそのポワン、ポワンと大きなシャボン玉みたいな中に内包されたアイデアやオモシロをこうして一つの作品にするのだから。いやあ、改めて凄い人だなあと尊敬しております、喜安浩平さま。

 

ふと。

 

「仕事」というものもテーマにしてみようと思うんだよねと言った喜安くん。

 

内容に関しては、これはもうこうして文章で説明するより、それぞれ皆さまに内容で感じてもらえたら嬉しいのですが、お話の内容と共に、喜安くんはもちろん今回出演してくれた素晴らしい皆さまや、スタッフの皆さまにやっぱり改めて感じました。

 

 

プロだなあ。

 

 

プロだ。

 

 

続けていらっしゃる理由がわかる。

 

 

凄いよ。

 

 

仕事って、やっぱり自分一人じゃあできなくって、自分とそして自分以外の誰かに協力してもらったり、受け入れてもらったり、受け入れたり、一概に何が正しいとか、そういうことではない事もあったりで。

そんな中、しっかりと、自分を出しながらも、他を受け入れる器の大きさみたいなものが。

ジャバジャバと出せるし、たっぷりと入る器です。

そうした、器の大きい方々が集まってくれた様な気がして、本当に毎日惚れ惚れしていました。プロ同士がお互いを尊重し合い、認め合って、信頼を持って一つの作品を作る。いやあ、惚れ惚れです。とにかく、稽古、本番中もずっと高め合い、それでいて楽しく、刺激的な毎日でした。

 

そして、コレは自分の話にもなっちゃいますけれど。

千秋楽にも調子に乗ってお話させていただいたのですが、やっぱり僕自身も強く心に思いました。

「信頼」をもっと目指そうと。

 

 

こうして、この度、舞台をわざわざ見にきてくれたみなさまには改めて本当に感謝です。

最近はテレビはもちろんの事、インターネットではネットフリックス、アマゾンプライムもそうですし、なんだったらユーチューブなんかでも、「すべてのモノが家の本棚に入っている」様な状況だと思うわけです。つまり手に入れようと思えばなんでも手に入る。あ、テレビなんかからは黙ってても情報が勝手に入って来ちゃう様な状況でもありますね。

 

その中から、何を選ぶか、は自分次第なわけです。

 

もう、その辺においては昔よりも大変。

量が多過ぎるわけです。

 

その中から、そもそも、誰から頼まれる事もなく(笑)わざわざ舞台を見に来てくれる皆さま、本当にすごい事だと思ってます。大感謝なのです。

舞台は生です。生で見られます。あの場でしか味わえない、共有感、一瞬の揺らぎや、汗、息遣い、熱、空気、ハプニングすらも生の良さです。

でもしかし、映画が1900円で見られるわけですから。それも事実です。

高いチケットを買って、何ヶ月前から予定を入れてくれて、貴重な時間を使って来てくれる事。

 

毎回本当に思いますが、それでもやっぱり「来てよかったな」と言っていただけるために、色々頑張りたいと。

今回も改めて。いや、益々膨らんできます。

 

 

「246億関連のことは、川本成関連の事は間違いないよ」と言っていただける様に「信頼」していただける様に。

質や品格や、品質や贅沢感や満足感、ワクワク感、そして何より楽しんでもらえる様に。コレはお客様に対してもそうですし、共演してくれた素晴らしいみなさまや、スタッフの皆さまにもそうだと思います。

 

 

一人芝居のソロ公演、バックトゥーザホーム2018.2、ラビトン からの今回。

思えばハイペースですね。でもどれも信頼の置ける素晴らしい方々と作ることのできた自信作であり、そのどれが欠けても、今はありません。そして全くもって一人じゃあ作れません。

でも言葉を恐れずに、空気なんか全く読まずに言わせていただけるならば、

 

「川本  成、もっと信頼してもらえる様にもっと頑張ります」

 

です。頑張ります。

ちょっと熱量高めで脂っこい話になりました、すみません。

 

 

そういえば、ふと本番中。小野坂さんとヒロキくんと3人になりました。

 

「なんで舞台やってんでしょうね、俺たち」

 

長い付き合いになりました。喜安くん含め、僕たち20年近いんではないでしょうか。

あの時は幾つだったんでしょう。今、なんだか舞台やってますね、僕たち。と軽く笑いました。

そして、ふっとしたお静かな瞬間があって、出番になってお二人は舞台へ出てゆきました。

 

 

悪くないですね。現在進行形なんですから僕たち。

舞台やりました。僕たち。ありがとうございます。

 

心からの感謝を込めて。

ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。

たくさん笑ってくれて、たくさん楽しんでくれて、グッズなんかも買ってくれたり、割れんばかりの拍手をしてくれて、ありがとうございます。

また、今後とも、楽しんでもらえる様に頑張ります!

やっぱり、書ききれないなあ、色々話しきれない。もうちっと書きますね。