「時速246億という演劇ユニットを始めて10年を過ぎました。ユニットとはいえ、劇団員は僕ひとりでして、様々な人達に協力してもらって続けてこられた気がします。
そもそもは、お芝居がしたかったのだけれどツテもコネもないから始められないなあという所からの始まりです。
芝居は分からないわ、脚本も書けないし、演出なんてもちろん出来ないし。
でも始められないから始めないというのも、どうにもならないし、ならば立ち上げちゃうか、という事で、熱意だけを武器に始めました。
当然、ひとりでは成立しない訳で、様々な人達に力を貸してもらってやって来ました。
とにかく今やりたい事を、今やりたい人と、という気持ちでずっとやって来まして、面白い作品を作ろうと。
本当に大好きな人達と作品を作って来られて、反面年々、益々、周りの人に頼りっきりになっているような気持ちも。
当然、周りの方々がいないと僕自身は成立出来ません。
それが共演者の方々であり、作り手の方々でもあり、業界関係者の方でもあり、何よりお客様でもある訳です。
その中では自分がやりたい面白い事を追求する事と、続けるためのアレコレが相反する時も出て来ますが、そこのギリギリのラインを行きたいなと常々思っております。
もちろん大きいものも作って行きたい中で、一方でやはり僕自身が僕自身をキチンと剥き出しな状態にする事をしないと、とっても商業的な部分だけに走りそうになる様な気もしたのかなあと思います。
もちろんそれだけではないです。
40になる時に、
「今一番やりたくないことは何だろう」
と思いました。
これは別にカッコいい話とかではなく、今一番やりたくないこと、と考えてパッと浮かぶものが、本当はやりたいけど、勇気がなくて避けていたことだろうなと考えたからです。
やはりそこに歩む人間にならないと、今後も周りの方々を巻き込んで何かをやってはいけないなあとも。
それが
「ひとりでやってみる」
という事でした。川本成はまだ皆さんに認めてもらえるのか。あいつはまだ面白いぞ。と思ってもらえるのか。やっぱり川本だな、と言ってもらえる様に。
それがあってこそ、始めて時速246億を続けて行けると。
秋にはでかでかと本公演「バックトゥーザホーム」の再演と続編も控えております。楽しみにしていてくださいね。凄いことになりますよ。
僕にとってはもちろんソロ公演も両方時速246億です。
両方の「面白い」を追求して、続けられる様に頑張ります。
「ソロ公演は時速246億のクラウドファウンディングです」
と言っておりましたが、改めてお願いします。
川本成ソロ公演是非観に来ていただけないでしょうか。
川本成自身を観に来て下さい。
よろしくおねがいします!!
ああ、大変な長文になってしまった、すみません。」
ツイートをこうして一つに続けると、やっぱり読みやすいですね。やっぱり長いですね。
でもしかし、伝えたかったのです。
せっかくのブログなのでもう少し補足します。
人は何に感動するのかなあ、と思った時に、やっぱり最終的には「汗」ってことな気がして来ました。どんどん。
もう、本当にいけ好かないヤツだった僕ですから、いや、未だにいけ好かない男な訳で、随分そういう事を避けて来ました。
理屈ばっかりこねるくせに勇気はない、みたいな。
奔放に、汗をかいて一生懸命やる事なんてダセエよ、みたいな気持ちもどこかにあったんでしょうか。
でも、最終的にはやっぱり理屈じゃない気がします。
そして、もう一つ。
物事には、上手い、下手、みたいな概念があると思うんですけれど、芝居でも歌でも何でも。
上手くなりたいと僕もいつも思ってました。
でもしかし一方で、上手いからどうした、下手だからどうした、と思って来ました。
まあ、当然上手いに越したことはないと思います。当然基本的な事や、型や、体づくりなんかは必要です。
しかし上手いとか下手とかそういう表現からもっと超えているのはやっぱり、「いい」か「わるい」か、みたいな事だと。
だってそうですよ。
「あいつ下手だけどさ、超いいよね」
という事が起きたりするんです。
逆もあるんです。
「あいつ上手いんだけどさ、良くないんだよ」
こうなると危ないなあ。
だからもっというと
「あの人、超いいよね。しかも上手いとか下手とかそういう風に言えないのよ。とにかくいいよね」
がいいはず。
つまり、上手いとか下手とかで括れないような人がいるんですよ。
田村正和さんだって、古畑任三郎見てても、独特の特有のお芝居感があります。いや、上手いですよ、そりゃあ超上手い。でも、上手いとか下手とかの表現より、「いいなあ」と思うはず。同時に「変」でもある。いい違和感がある。
田中邦衛さんだって、なにか「違和感」ありません?でも超いいです。超いい。
忌野清志郎さんだって、矢沢永吉さんだって、超いい。歌が上手いのか下手なのか、そういう表現をしない。いい。いいんですよ。
リアルとかリアルじゃないとか、そういう横文字じゃなくて、理屈抜きで、単純な事かもしれないなあと。
なんか剥き出しな感じがする。嘘ついてない感じがするかどうか、みたいな事かもしれない。
いいプロレスを観た時もそう思う。
それが虚構なのか嘘なのか本当とか、そういう事じゃない。理屈が吹っ飛びます。
三沢光晴vs小橋建太です。
やっぱり、未だに理屈ばかりこねる僕ですから、理屈じゃない、剥き出しな状態、一人でリングに上がる行為をしないと、頭で考えちゃうタイプは体でいかないと、ただ上手いことこなしてしまう風になってしまうと。
まあ、これも理屈ですね、こんなにツラツラ書いてる訳だから(笑)
そんな訳です。
それもやらないと、そうして僕が僕自身が剥き出しになっていかないと、人を巻き込んだお芝居、舞台も作れないと思ってます。僕は、ですけど。
そんなの綺麗事だよ、と言われるかもしれません。ビジネスが下手です。すみません。
あ、川本成はクラウドファウンディングという表現はお金のことだけじゃなくて、気持ちの話ですよ(笑)
ちなみにソロ公演は仮にチケットが完売しても赤字です。やればやるほど赤字です(笑)どうしましょう。まあいいか。すいません。お金儲けってどうすればいいんですか?コンサルタント、みたいな人なら聞けばいいの?まあいいいか。いらない。
というわけで、今のところ、ソロ公演はチケットが未だにいっぱいあります。
わざわざこんなに長いブログを読んでもらった上にさらにお願いするのはどうかと思いますが理屈は抜きです。
是非とも会いに来て欲しい。観に来て下さい。
川本成、面白い事します。川本成をよろしくお願いします。
楽しんでもらえると思います。
こんな方法でダイエット成功、みたいなブログを最後まで読んだら、最後にサプリメント販売はコチラ、みたいな、なんだよ結局告知ブログだったのかよ、というパターンみたいですが、あえてそのパターンで行きましょう。
チケットはコチラ
https://www.nelke.co.jp/stage/jisoku246oku_dokutoku/
恐ろしいですね。
このブログの長さも恐ろしい。
長文失礼しました。
時速246億 川本成ソロ公演「独特」
2018年8月22日(水)〜26日(日)
中野・劇場MOMO
出演:川本成
演出:小林顕作
作:川本成、小林顕作
8月
22日(水)19:00
23日(木)19:00
24日(金)19:00
25日(土)14:00/19:00
26日(日)14:00