1日のサイクルが変わりつつありますな。

今までは、昼前に起きてグータラしててあっという間に夕方で気がつけば酔っぱらって深夜までドンチャンやってまた昼過ぎに起きるみたいな毎日。

あら、こうして改めて書くと、こりゃキャバ嬢の1日じゃねえか。
恐ろしいことに気がついた。気がついたのが今だという恐ろしい事にも気がつく。気がつく無限ループ。

気がつく→気がついた事に気がつく→そして改めて気がつく→

うわあ。こりゃあ宇宙だ。

いけませんね、こういう哲学みたいなのは。


とにかく佳代さんも暖さんも21時くらいには寝てしまうし、それからは家の中もシーンとしているのでもう深夜みたいな空気。 

今までだったら、21時なんてまだ夕方じゃないか。夜はこれからだゼイ!オイおめえら、繰り出すぞ!って生活だったのにね。

僕もそれから色々やって(基本はウォーキングデッドを観ること)遅くとも12時くらいにはポヒッと寝ちゃおうかという毎日。


心配の種。


暖さんが朝の4時とか5時から大体毎日唸り始める。

先日病院にも行って先生にお聞きして、問題ないですよ、という事だったんですがね。
ミルクを飲んだあとゲップかオナラで空気を出したりしなきゃなんだけれど、それがうまく行ってないのか、そうする前に寝ちゃってるのか、他の原因なのか、とにかくお腹が張ってるっぽくてかなり苦しそう。
苦しそうな時間が大体朝の4時とか5時から。もう本当に苦しそうに唸ってる。可哀想なくらいに。


ウに点々の「ヴー」とずっといってるもんだからさ。
心配だし、なんとかスッキリして寝て欲しいからお腹をさすったり、抱っこして落ち着かせたりやってるんだけれどなかなかこちらも試行錯誤中。なにかいい方法はないものかなあ。

とにかくこの頃は寝るも起きるも暖さん中心のサイクルなので、アタシらも基本一日中眠い。


暖さんを寝かしつけるのがなかなか難しくて、抱っこして軽いステップを踏んでみたり、優しく語りかけてみたり、即興ラップをしてみたりしてるんだけど効果はマチマチ。

そんな中、佳代さんがいい方法を発見したらしく


「じゃあ、ははの歌聴こうねー」

と。なにやら佳代さんの持ち歌を披露すると安心して寝るらしい。

ぬ?佳代さんの持ち歌「蛍」は完全にアップテンポというか、ゴリゴリのロックチューンだぞ。大丈夫か?

iPhoneをテーブルに置き、佳代さんの持ち歌「蛍」のイントロが流れる。

と。

佳代さんも本意気で歌い始めた。おい。本当に歌うのかよ。歌入りを聞かせるだけじゃないのかよ。

佳代さんは少し横揺れステップを踏みながら歌っている。

するとどうだろう。

ワンコーラスが終わった頃にウトウトしてきたではないか。親も親なら子も子だ。どういう訳だ。

そして歌が終わる頃には完全に寝た暖さん。


「ね」

と佳代さん。

あらー。割と激しい曲なのにね。なんだかアップテンポが良いみたいなのよと佳代さん。えー、本当に?


こういうのは俺も試してみたい。
少し時間が経って暖さんを寝かしつけたい時が来たので、よし、やってみようか。

佳代さんはアップテンポが良いと言っていたけれど、普通は子守唄というのはゆっくりなバラード的なテンポが良いはずだ。

という事で「なごり雪」を流すことにした。しかも伊勢正三さんのなごり雪だ。やっぱりコレだろう。名曲だもの。BメロのE7になる所は正にプロの仕業。涙を流しながら寝る事だろう。

汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてるー♪
季節外れのー雪がー…


その辺で大泣き始めた。

あら、ダメだ。なごり雪ダメだ。泣くは泣いたが、そういう泣き方はダメだ。感動のヤツじゃない。しかも寝る事が目的だしな。


あれー。やっぱりアップテンポか?


あ、俺も自分の曲試そう。親の声で落ち着くのかもな。
という事で名曲、河村隆の「グロリアス」だ。佳代さんの時のように俺も歌おう。


君の言葉にー♪

の辺りでもはや泣き始めた。

あらー、ダメだ。もっと歌わせてくれよ。俺にも。


もっと激しい曲がいいのかな?佳代さんの言う通り。

なにが良いかな。
あ、これにしよう。

B'zの「ウルトラソウル」だ。
これは激しいぞ。ポチっとな。


イントロで松本のギターリフが唸る。暖さんが「お」という顔をした。
そして、稲葉の伸びのあるヴォーカルに突入!Aメロを歌い上げる。暖さんは聴いている様子。

Bメロに突入したあたり、あら?暖さんの体の力が自然と抜けて行っているぞ。


サビだ。みんな知っている例のサビだよ。
そして、例のあたりでなんと暖さんはスヤッと寝た。コンサートではみんなが最高潮に「ヘイ!!!」というところで暖さんは寝てる。誰でもみんな「ヘイ!!!」と言いたいはずなのに。

なんだこりゃあ。暖さんはバラードみたいな優しいので寝なくて、超激しいヤツで寝るのか。逆だぞ、このお嬢さん。逆だ。

ちょっと待て。本当にそうか?

わかった。ちょっと検証しよう。


検証にピッタリのナンバーは


Xの!

「紅」だあああああ!!!


この歌は最初ギターアルペジオのマイナースローで始まる。
その一連のバラード部分が終わって、いよいよ、激しい本筋の歌部分が繰り広げられるという構成。

ポチっとな。
 

ギターアルペジオ。

I could not look back,you'd gone away from me♪♪
I felt my heart ache♪

あれ?うっすら泣き始めたぞ。あれれ、やっぱりか?アルペジオだめか?

I started running into the night to find the truth in me♪♪

チャラランラン、チャラララーン…

さあ、ここからがXだ!いくぜ!お前ら!紅だああああああ!!
ギャギャーン!ギャンギャンギャーン!(hide&PATA)
ズババババドガドガ(yoshiki)


「嵐吹くこの街がお前を抱くーーー♪
吹き抜ける風にさえ目を閉じるーーー!」


あ。

ここらで目を閉じて来た暖さん。



「俺が見えないのかすぐそばにいるのにーーー♪」



あら。やっぱりだ。バラード的なのは泣く。激しいので寝るぞ。検証の結果、確信にかわった。
不思議な人である。


おやすみ暖さん。







「紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない
もう二度と届かないこの思い
閉ざされた愛に向かい叫びつづける」


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