◾️東京ヴェルディ 0-2 湘南ベルマーレ@味の素スタジアム
4連勝で迎えた前節はガンバ大阪と対戦してドロー決着となりました。上位チームはやはり強くて、上り調子のヴェルディとは言えいつもの力を発揮することは出来ませんでした。木村勇大にはなかなか良い形でボールが収まらず、G大阪の堅さを感じました。それでもドローでも決着。
好調を維持して湘南と対戦でした。味スタまで観戦に行ってきました。
湘南戦スタメン
前節からスタメン変更は1人。染野唯月が外れて、山見大登が入りました。前節の山見がスタメンから外れたのは、G大阪との対戦で契約上出場出来なかったため。その前の鳥栖戦、札幌戦と同じメンバーとなりました。
同じメンバーでの戦いの弊害
試合開始直後から、湘南は前線の2人がハイプレスをかけて、出しどころのなくなって出たパスをカットして攻撃に転じていました。湘南の攻撃に転じると、次から次へと選手が押し上げてきて、さらに2トップのシュート意識が高くて打ち込んできました。試合開始から、湘南の良さばかりが目立ち、ヴェルディは戸惑うばかりで良さを出すことが出来ませんでした。
この湘南戦では、いつも同じスタメン、交代も変わらないことの弊害が出ていました。ヴェルディのメンバーは変わらないので、湘南としては対策がしやすかったと思います。森田もコロスケも狙われていて、攻撃へのスイッチを入れることが出来ませんでした。後半スタートから、見木を入れることで変化を出して、後半の入りは良かったのですが、先制して優位に試合を進める湘南はカウンター一発で追加点。これでなすすべなし。あとは時間を使いながら、ヴェルディの攻撃を凌ぎました。圧倒的な湘南の勝利でした。
ヴェルディは、自分たちの精度を高め続けてきました。後半での交代選手も固定されていて、完璧なバトンタッチでここまで勝利を重ねてきました。しかしバッチリと対策をしてきたチームには、あっさりと弱さを露呈しました。
私がこだわり過ぎなのかも知れませんが、チアゴアウベスがベンチ外なのは、本当に可哀想です。30節の札幌戦で初得点以降、まだ試合に出場することすら出来ていません。精度を高めることは大切ですが、相手が対策して圧倒して来た時に、手立てがなかったのは残念でした。こういった役割を担えるのはチアゴアウベスだと思いますが、この試合ではベンチにも入っていませんでした。
上福元選手がご挨拶に来てくれました
試合終了後に、上福元選手が試合後にゴール裏に挨拶に来てくれました。上福元選手がヴェルディに在籍していた2018年〜2019年には見たことのない味スタだったと思います。在籍時の観客数は3,000人程度の日が多かったように記憶していますが、この日の観客数は19,010人でした。
2018年はロティーナ監督とイバンコーチの体制でプレーオフ進出し、あと一歩のところでJ1昇格を逃しました。しかし19年は主力選手の流出もあり、成績は低迷。途中で監督が交代になりました。上福元選手はシーズンオフに退団しました。
2019年は入団したばかりの森田晃樹と上福元選手は一緒にプレーをしています。ヴェルディは優秀な選手を育てますが、活躍をすれば他のチームに引き抜かれていしまうことを繰り返していましたが、昨年ボタンの掛け違いが終わり、J1への昇格が叶いました。2018年にあと一歩までいったJ1を、6年後に一緒にプレーした森田晃樹が叶えたことに、様々な思いがあったのではないかと想像します。
最後に
6戦負けなしと好調でしたが、まったく良いところを出せずに敗戦しました。確定ではないものの、降格の可能性はほぼない状況であるので、これからの戦いでは、まだ活躍のない選手の起用や、新しい戦い方も試して欲しいと思います。