ティナ・ターナーさんが24日、スイスのチューリヒ近郊にある自宅で死去しました。83歳でした。ミック・ジャガー、ブライアン・ウィルソンなど、様々なミュージシャンが追悼のコメントを発表しています。
デヴィッド・ボウイの公式Twitterでも追悼のコメントを発表しました。
David Bowie Official@DavidBowieReal
TINA TURNER DIES AGED 83“I will see you in the sky tonight...”Sad to hear of the passing of Tina Turner, the le… https://t.co/U7ymXnxwyX
2023年05月25日 05:29
ティナ・ターナーとデヴィッド・ボウイは80年代にコラボレーションをしています。
ティナ・ターナーは1977年よりソロ活動を開始しますが、ライブでは定評があったものの、レコードではヒットを出すことが出来ずにレコード会社との契約がない状況になりました。
そこに助け舟を出したのが、デヴィッド・ボウイでした。
デヴィッド・ボウイは男の中の男だわ。
彼が天才なのはみんな知っていることだけど、私が一番助けを必要としているときに助けてくれた。
45歳のときカムバックをしようともがいていた私に、何を訊くでもなく粋な計らいをしてくれたの。
彼が契約したばかりだったキャピトル・レコーズは、私との契約を渋っていたところだった。
レコード会社はニューヨークに住んでいたボウイをセレブの集まるディナーに招待しようとしたのだけど、彼は私のリッツ・ナイトクラブでのパフォーマンスを代わりに見たいと言ったのよ。
その晩はロックンロールの世界が丸ごと観にきたような感じだったわ。キース・リチャーズ、ロッド・スチュワート…みんな来ていた。きっとデヴィッドが来ていたことが大きかったのだと思うわ。
デヴィッドはレコード会社のスタッフを連れてきて、一緒にライヴを観てくれた。
そうしたら次の日には契約してもらえたわ。
デヴィッドにはいつも感謝しているのよ。
実力があることは多くのミュージシャンが認めていましたが、それでもヒットが出ずレコードの契約がないティナ・ターナーに契約の後押しをしたのはボウイでした。70年代にも、ルー・リード、イギー・ポップ、モット・ザ・フープルの窮地を救ってきたボウイ。ティナもボウイに救われた一人でありました。