ティナ・ターナー死去、83歳 | ビートニク酒場

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ティナ・ターナーさんが24日、スイスのチューリヒ近郊にある自宅で死去しました。83歳でした。ミック・ジャガー、ブライアン・ウィルソンなど、様々なミュージシャンが追悼のコメントを発表しています。

 

デヴィッド・ボウイの公式Twitterでも追悼のコメントを発表しました。

 

ティナ・ターナーとデヴィッド・ボウイは80年代にコラボレーションをしています。

 

ティナ・ターナーは1977年よりソロ活動を開始しますが、ライブでは定評があったものの、レコードではヒットを出すことが出来ずにレコード会社との契約がない状況になりました。


そこに助け舟を出したのが、デヴィッド・ボウイでした。

 

デヴィッド・ボウイは男の中の男だわ。

彼が天才なのはみんな知っていることだけど、私が一番助けを必要としているときに助けてくれた。

45歳のときカムバックをしようともがいていた私に、何を訊くでもなく粋な計らいをしてくれたの。

 

彼が契約したばかりだったキャピトル・レコーズは、私との契約を渋っていたところだった。

レコード会社はニューヨークに住んでいたボウイをセレブの集まるディナーに招待しようとしたのだけど、彼は私のリッツ・ナイトクラブでのパフォーマンスを代わりに見たいと言ったのよ。

 

その晩はロックンロールの世界が丸ごと観にきたような感じだったわ。キース・リチャーズ、ロッド・スチュワート…みんな来ていた。きっとデヴィッドが来ていたことが大きかったのだと思うわ。

デヴィッドはレコード会社のスタッフを連れてきて、一緒にライヴを観てくれた。

そうしたら次の日には契約してもらえたわ。

デヴィッドにはいつも感謝しているのよ。

 

実力があることは多くのミュージシャンが認めていましたが、それでもヒットが出ずレコードの契約がないティナ・ターナーに契約の後押しをしたのはボウイでした。70年代にも、ルー・リード、イギー・ポップ、モット・ザ・フープルの窮地を救ってきたボウイ。ティナもボウイに救われた一人でありました。