■山形3-3東京ヴェルディ@NDソフトスタジアム山形
前節は町田に2-1で勝利して5戦負けなし。苦手とする町田にも、しっかり勝利しました。堀監督のもとで、テクニックを生かした攻撃的なサッカーをしながらも、守備も強化されてたくましいチームになりました。2018年シーズン以来の、J1昇格への可能性を感じるシーズンスタートです。
山形戦スタメン。
前節からのスタメン変更は5人。高木和、馬場、山本、石浦、新井が外れて、長沢、ンドカ、加藤弘堅、阿野、佐藤凌我が入りました。長沢祐弥はヴェルディで初スタメン。コロナ感染者やU-21日本代表戦召集があり、大きなメンバー変更になりました。
結果は、3-3のドロー。
ヴェルディサポとしては満足の出来る引き分けになりました。前半はヴェルディが守備でミスがあり2点のリードを奪われて折り返しました。
堀監督は後半のスタートから杉本竜士と加藤弘堅に変えて、新井瑞希と森田晃樹を投入。早めの交代が当たり、後半が前半とは違うチームになりました。
後半14分に佐藤凌我が今季春ゴールで1点差に迫りました。そして27分に新井が左サイドからドリブルで中央へ切れ込み、ミドルシュートを打ち込みました。これはビューティフルなゴールでした。
直後に失点するものの、アディショナルタイムににバスケス・バイロンのFKをファーサイドにいたンドカ・ボニフェイスが折り返し、最後はルーキーの谷口栄斗がヘディングで押し込みました。
試合後の谷口のインタビューでは、
国士舘大学時代は公式戦でのゴールはありましたか?
一度も取っていないです。ユースでも確か1点ぐらいでした。
と得点とは縁遠い谷口選手の値千金のヘッドでした。
前半でうまくいった山形は選手交代に踏み切らないまま、徐々に疲れが見えて失速。一方のヴェルディは次から次へとフレッシュな選手を投入。特に後半44分に投入した佐古真礼。193cmの長身が武器ですが、それ以上に闘志を前面に出したプレーが気持ちが良いです。追いついた直後に1点決められて、時間がない中で入りましたが、守備でも気合の入ったプレーでゴールを守り切りました。
堀監督はうまくいかない時の修正が早い。前監督は、うまくいかないのを選手のせいにして辛く当たっていたのだと思います。選手の力を引き出せるのは指導者の力量。選手のせいにして自分に甘ければ、監督としての成長もありません。人に厳しくて自分に甘いから、あのような選択をするのでしょう。
土壇場で追い付いた東京ヴェルディは開幕からの無敗記録を6に伸ばしました。どのような入りでも負けないこと。2018年シーズン以来の、J1昇格への可能性を感じます。

