上野にある東京都美術館に「レオナルド・ダ・ヴィンチ展—天才の肖像」を見に行きました。
ダ・ヴィンチ展を見るのは2005年六本木ヒルズで直筆ノート「レスター手稿」日本初公開の時以来です。
改めて言うまでもないのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519年)は、人類史上最も偉大な天才です。ルネサンス期の画家ですが、彫刻、建築、舞台芸術、音楽、軍事、土木、人体、航空など、多岐に通じていた万能の天才です。
天才過ぎて、もう人間ではないように感じてはしまうのですが、ノートを多数残しているのに興味を惹かれます。思考をノートに残しているところに人間性を感じます。
「モナリザ」や「最後の晩餐」の作品しか残っていなければ、もう人間を感じられません。
今回のダ・ヴィンチ展も多数のノートが展示されています。
今回のメインは「音楽家の肖像」。
1485年にミラノで描かれました。
ダ・ヴィンチは完璧な作品を完成させ、一挙に名声を得ようとするのですが、そのせいで遅筆と未完成の原因となります。ダ・ヴィンチが母国フィレンツェを捨ててミラノに行ったのは、度重なる契約放棄のせいで、欠陥画家の評判が立ち、注文が減ったからだと言われています。
ダ・ヴィンチがミラノ公国が赴いたのは1482年。
そして、「音楽家の肖像」は1485年に製作されています。

