ビートニク酒場

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お酒でも呑みながら、酒場で好き勝手に話すように書くブログ


1月1日に発生した能登半島地震で、Xでウソの救助要請をしたとして埼玉県の25歳の男が石川県警に逮捕されました。

 

1月1日午後7時ごろ、被災者を装ってXで救助を要請するウソの投稿をしました。翌日の午前に、石川県警の機動隊員が投稿を元に現場に向かったものの、家屋の倒壊はなく、住人の無事も確認できたということです。

 

地震当時、石川県の40代女性は自分の住所を明示されて「息子が挟まって動けない」と身に覚えのない投稿をされたと訴えていました。

この件が今回の逮捕なのかは分かりませんが、同様のうその投稿が多数あったことが当時報道されていました。


このようなポストが増えた要因の一つには、インプレッションが収益になることが挙げられます。注目を集めるために、要救助者のポストをパクって、あるいは嘘の救助要請のポストや、被災者や震災関連の注目が集まっているポストへのリプライが挙げられます。

 

災害時の虚偽情報により、救助活動への妨げになったり、無意味な確認作業による人手が割かれることで、助けなければならない命を救えなくなる可能性が出てきます。私もXに様々な情報が流れているのを目にしましたが、本当に救助を求めるポストなのか、観ている映像や文章が本当のことなのか判断は出来ませんでした。

 

2016年の熊本地震では、動物園のライオンが逃げ出したとのデマを拡散させたとして逮捕者が出ています。このようなウソの投稿をすれば、いずれ特定されて逮捕されることは大いに知られるべきです。

 

我々の住む世界は、すでに本当に起こっているいることと、虚偽の世界の見分けは付かなくなっています。災害時だけではなくとも、ネットなどを含めて膨大な量の情報を我々は吸収しています。情報を吸収していることの自覚なきまま、あらゆる情報を吸収し続けています。その中には、好ましい情報だけではなく、悪影響を及ぼす情報も含まれています。

 

正しい情報が何かはすでに判別が難しい世の中ではありますが、情報の波に飲まれている中で、自分がどのように世界を認識しているのか、一度立ち止まって自問する必要があります。