いつものように余談から。

神奈川大学体育会テコンドー部の夏季合宿指導を終えた我が輩。

平塚から茅ヶ崎、鎌倉、逗子の海岸線を走る

お気に入りの134号線を河ベンツで飛ばす。


葉山に到着。

最近、開拓した質素な飲食店で遅めの昼食。

後、葉山マリーナで

合宿中飲めなかったコーヒーを飲みながら2時間ほど思索。

第19回全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会の構想の再確認である。

「まぁ、これしかあるまい」


折りたたみ式イスを肩にかけながら徒歩で森戸海岸へ。

足を海水に浸しながら、

ただただぼんやりと葉山の海を眺める。

「・・・・・・・・・・」


我が輩は一人で海を見ながら思索する一時が大好きだ。

だから携帯電話を持たないのかも知れない。

森戸海岸からは必ず江ノ島は見えるわけだが、

この島を美しいと思ったことは残念ながら一度もない。

お気に入りの景色は、稀にしか見えない富士山。

葉山・森戸海岸から富士山が見えると

ハッピーな気分になるのだ。


穏やかな海で至高の一時を過ごしている最中。

トンビがえさを狙ってぶんぶん飛んでいるのを見て、

 ー誰が次の自民党総裁になるか否か

の権力闘争で大騒ぎの永田町を想像してしまった。


そして当然のことながら、

この大騒動のもとを作った福田辞任会見が脳裏に浮かんだ。

「福田さんの辞任の記者会見、

 う~む、

 やはり似ているよなぁ。

 ガキの頃、観た猿の惑星のザイアス博士に」


名画「猿の惑星」(1968年、原作フランス、映画化米国)は、日本との関係が深い。

原作者のフランス人は、

戦前、東南アジアのフランスの植民地に住んでおり、

そこで原住民の有色人種をほぼ奴隷のように使っていたらしい。

ところが、同じ有色人種=黄色人種の新興国・大日本帝国(日本)が、

フランス領に攻め込んできたため捕虜となったらしい。

当然のことながら劣等だと思いこんでいた黄色人種に管理される立場となり、

白人種としては屈辱的な経験をしたという。


なぜならば、当時の白人(もちろんすべてではない)にとって

「有色人種は猿!」

だったのであり、

たまたま

「めずらしく優秀な黄色人種(イエローモンキー)が日本人だった」

だけのことである。


「猿の惑星」でも

善良なチンパンジー(学者のコーネリアスやその妻で進歩的な学者のジーラ)、

高慢なオランウータン(何でも知っている猿の世界最高のリーダーでプライドの高いザイアス博士)、

馬鹿で粗暴なゴリラ

の違いはあるにせよ

「猿はサル、キキッー!」

なのである。


実は、「猿の惑星」の原作は、

原作者フランス人の屈辱的な日本軍捕虜時代をモチーフにしているらしいのだ。

つまり、

なっなんと!

未来の地球で人間(=白人)を支配する

「猿の惑星の猿のモデルは、日本人だった!」

のである。

きっと

「頭山満も怒る!」

に違いない。


福田首相の辞任会見をTBSのネット等で観た我が輩。

普段、あまりつきあいのないローカル新聞の記者による

「福田首相の発言は、ひとごとのようですが」

という発言に、

怒りの感情をあらわにした福田さんが、

「わたしはね。

 あなたと違って自分を知っているんです・・・・」

と反論したが、

そのシーンを顧みるとき、

「猿の惑星」で登場する善良なチンパンジー学者夫妻に

怒りをあらわにする

猿の世界の最高指導者、

高慢でプライドの高いオランウータンのザイアスを思い出してしまうのであった。


と同時に、話題になった記者会見でのやりとりを想像した。


記者「福田首相の発言は、ひとごとのようですが・・・」


福田「わたしはね。

    あなたと違って自分を知っているんです。

    人ごとじゃありませんよ。

    猿ごとですから。

    おらん、ウータンや!」