我が輩は、30代を終える頃から、

 職場中心の結婚式

には、行かないことにしている。

理由は省略。


それまで30組程度の結婚式に参加し、

その都度、

主賓その他で得意なスピーチをし、

褒めてホメテほめて・・・・・

これ以上褒めたら

「新郎新婦が金正日になってしまうのではないか?」

と思わざるを得ない程、

褒め殺しをしてきたわけだが、

半分程度のカップルが離婚してしまった現実を鑑みて、

褒め殺した我が身を恥じてもいる。

ふ~。


しかし、JTA人前結婚式の場合は事情が異なる。

理由は省略。


今日、我が輩は、高知へ飛ぶ。

「JTA人前結婚式第2号!」

JTA高知香南支部長の朝比奈浩一と

浜口しのぶさんの結婚式の司式・媒酌人を務めるからである。


羽田空港の出発時間が20分ほど遅れ

「ただいま高知上空の天候が荒れております」

とアナウンスで脅された時には、

「こりゃ新幹線で岡山まで行って妹尾と車で行かないといけないかも」

とかなり神経を使ったが無事到着。


着いてみると高知は長崎同様晴れだった。

やはり我が輩は、

「晴れ男」

なのだ。


高知支部でrの審査を終えて会場へ。

新郎新婦に会うと

「毛沢東もビックリ!」


朝比奈は、上級武士しか着用が許されなかったという羽織袴(浅井家の家紋だった)。

マフィアの如くオールバッグ。

なかなかの男前だった。


新婦のしのぶさんも、和服が似合い

大変、きれいだったので

「33歳に見えますよ!」

とホメ殺してしまった。

そう実は、このカップル、

新郎が33歳、

新婦が49歳

という

16歳の年齢差を超えての結婚式なのである。

まさに、

「愛だろう~愛!」

なのだ。


人前結婚式は無事終了。

我が輩は、2度目の司式・媒酌人なのだがまったくあがることはなかった。

しかし、3ヶ月ほど前に

口腔手術をして上の歯茎に大きな穴を空け奇怪な袋を取り除いた結果、

日本語の発音が悪くなった気がする。


式でも、3~4回ほどひどい発音をしてしまった。

たとえば、結婚の制約の際、

「新郎あさひな こういち」

「新郎あさひな コイチ」

と言ってしまい(これは唇をまるめての「う」の発音が下手になっため)

咄嗟に

(気ずかれたかな)

と思ったのだが、

式終了後、朝比奈と古谷に指摘されて

「蒋介石もガッカリ!」

だった。

けれどもだ。

式は、大変、さわやかで良かったと思う。

仕事関係者は一切呼ばず、

身内と友人、JTAメンバーのみのためか

かなりうちとけたなごやかな式だった。

笑いあり、

涙あり、

しかも質素だったで

「余は、満足じゃ!」


とりわけおもしろかったのが、

「新婦の手紙」

二人のカップヌードルのような

「合体史!」

は年配者には刺激が強すぎたのだが、

それ以外は、

「力石徹のような力作だ!」

(近々、高知香南支部のHPで紹介される予定)


だが、古谷知也の半裸のパフォーマンスのお陰で

「抜け始めるとわかる

 髪は、長~い、友だち」

を実感するかのごとく

髪がぱらぱらと落ちてしまったのが悔しかった。


式および披露宴も良かったが、

一番愉快だったのは、

JTAメンバーが遠方から駆けつけてくれたことだった。


式が終わると、

朝比奈・浜口夫妻が着替えている間、

我が輩、妹尾、廣川、河野の4名で

高校生が青春を語り合うように

星空の下、なごやかな会話に終始した。


しかし、

「新婚初夜だと~!

 JTA人前結婚式には、そんなものはない!」

というわけで

新郎新婦の家に殴り込みをかけるのが硬派感傷主義である。


深夜直前に、

妹尾、廣川、河野が撤退。

1時間後、古谷がダウン。

我が輩と朝比奈・浜口夫妻は

4時頃まで語り合ってしまった。


岡山の妹尾御殿と

愛知の河田御殿に次ぐ

「3番目の別荘!」

として

高知・朝比奈・浜口御殿が登録されたことを

新郎新婦は知るよしもない。

明智君! 君の負けだよ!!