「カサブランカ」は、

1943年!

のアメリカ映画(監督マイケル・カーチス)だ。

つまり日本が

アメリカと全国力を総動員して戦争している年に、

アメリカは、映画史に残る名画を制作していたのだ。


「カサブランカは、戦意昂揚のプロパガンダ映画だ!」

とする説もある。

多分そうだろう。

しかしだ。

それでも

「カサブランカは蹴美だ!」


物語の舞台は、1940年のフランス領モロッコのカサブランカという都市。

カサブランカには、ヨーロッパ各地から避難民が溢れていた。

ヒットラー率いるナチスドイツの脅威から逃れるためである。

人々は、カサブランカから中立国ポルトガルのリスボンに渡り、

そこからアメリカ行きの船に乗ろうとした。

ところが、リスボンに行くためには、飛行機に乗らなければならないが、

そのチケットの入手が非常に困難(カサブランカ警察署長のサインが必要)かつ高額のため、

乗れる人は限られていた。

人々はリスボン行きの飛行機を羨望の眼差しで見送るしかない。

そんな失望の街・カサブランカで最も繁盛している店があった。

 リックズ・カフェ・アメリカ

である。

その店のオーナーが、リック(ハンフリー・ボガード)だった。