昨日の我が輩硬派感傷主義は、

「北朝鮮在留日本人妻の永住帰国および里帰りを実現させたい!」

と語った。

そして

「政治は実現可能なことから実行すべきだ!」

と持論を述べた。

その一つが、

「80歳を超えているであろう高齢の日本人妻の人道的立場からの早期帰国!」

であり、

これは

「かなり実現する可能性が高い!」

とみなしている。


そして上記の実現を経て、

「糞詰まり状態!」

といえる

日・朝外交交渉が再開されると考えている。


このブログで頻繁に登場する孫子の名言、

 ー敵を知り己を知れば百戦危うからず

である。


「北朝鮮は、外交が得意!」

であり、

「日本は、外交が苦手!」

である。


冷静に考えてみよ。

北朝鮮政府は、

国民が餓死している3流以下国家でありながら、

アメリカ、中国、ロシア、日本の4大国との外交で一歩も退かず、

中国やロシアと国境を面しているという地政学的な重要性(ここがイラクと違う)

を最大限利用し、

国力に見合わない軍事力を背景に、

小国とは思えない

「傲慢外交!」

を建国以来かれこれ約70年間も持続している。

彼らの最大の成果は、

「アメリカの対北朝鮮政策譲歩!」

をひきだしたことだ。


日本をまったく無視しながらも、

超大国アメリカから譲歩を引き出したのだから

その外交上のしたたかさは、日本の外務省の比ではない。


実は、約10年前のクリントン大統領時代、

アメリカ政府は、

 ー北朝鮮の核施設の爆撃・破壊!

を計画していたらしい。

在日アメリカ軍の戦闘機が、

離陸体勢に入り、

「クリントン大統領のGO指令!」

を待つだけの状態だったとのこと。


しかし、クリントン大統領が悩みに悩んだ末、

「できない・・・」

との結論に達したらしい。


なぜならば、

先制攻撃をくらった北朝鮮軍が(この国は常に臨戦体勢下にあり、それが国防費がかさむ原因)、

韓国と日本!

のアメリカ軍の基地に反撃するという予測がでたらしい。


もちろん戦争になれば北朝鮮の敗北は必死。

ところが、戦争がどれだけ続くかわからないが、

「日本! と韓国での死傷者が、100万人!」

という予測がでたらしい。

もしかすると、その100万人の中に、

読者諸君が含まれているかも知れないのだ。

たとえば、アメリカ軍基地のある長崎佐世保支部のH・Sとか。


つまり、北朝鮮は外交が得意なのだ。

それはおそらく、

北朝鮮は、有史以来、異民族との防衛戦争、

とりわけ昔の超大国・随、唐等の

「中華帝国との500回以上の闘い!」

で鍛えられているからだと我が輩は思う。

隋や唐等の大陸からの侵略を徹底抗戦して軍事的に退けた後、

外交で和平にもちこむという歴史を繰り返しているのだ。

この国の先達は。


Q、そんな大昔のことが関係あるの?


もちろん関係がある(理由は後のブログで)。

いわば

「朝鮮民族の精神的DNA!」

なのだろう。


朝鮮民族が異民族に完璧に敗れたのは、二度。

モンゴル帝国の元

明治維新後の大日本帝国。


元の場合は、

世界帝国を築いた程、

「相手が強すぎた!」

のである。

これはやむを得ない。

日本だって元寇の際、

海を隔てていなければ完璧に負けていただろう。


大日本帝国の場合は、

清や帝政ロシアに勝つほど

「大日本帝国には勢いがあった!」

ことも事実だが、

李氏朝鮮王朝が、

500年もの間、

明や清国に土下座外交をし、

国家にとって最重要課題である国防をないがしろにした帰結だ、

と我が輩は思う。


つまり、500年もの間、

平和に慣れ親しみ国防をおろそかにしたつけが、

大日本帝国の植民地化を促進させた

と我が輩はみている。


解放後の韓国と北朝鮮。

上記にこりて軍事力を最重視した。

皮肉なことに、

「最大の敵が同族!」

だったわけだが、

朝鮮戦争を経て二つの国が鼎立し、

覇権争いをしながらも、

北朝鮮の金日成は、

 ーソ連と中国との争い

に巻き込まれず、

ちょうど「冬のソナタ」のチェ・ジヌのように、

ソ連にふらふら

中国にふらふら

しながら立場を明確にせず、

どちらからも援助を受けるという

結婚詐欺のようなことをやり通したわけだ。

だから北朝鮮は、

「大国との外交のツボ!」

を心得ているのだろう。

なにせ周囲の国が、みな大国なのだから。


対する日本はどうか?

日露戦争までは司馬遼太郎が指摘しているように

外交がうまかった。

ところがそれ以降の外交は稚拙だった。

だからこそアメリカと全面戦争をするという愚作をやってしまった。


戦後は、そのアメリカに従属。

先進国にこれほどアメリカ軍が駐留している国は世界にない。

浜コウ曰く「日本はアメリカのポチだ! わんわん!」

有り体に言えば、

自衛隊は一応あることはあるが、

少なくともロシア、中国、北朝鮮からみれば、

「日本は、日米安保条約にもとづきアメリカに守られている!」

とみなされているに違いない。


なにを言いたいかと言えば、

「日本の外交には危機感がまったくない!」

のである。



以下続く。