なぜ、終わった試合を延々とブログに書くのか?

「来年、尾崎がK-1MAXで優勝するためだ!」

であり、

尾崎対城戸戦の好試合を日本武道館で観戦した

現役のJTA会員で、

「我こそは、第二の尾崎たらん!」

と、

 ーK-1 MAXを目指す!

有志諸君に教訓を与えるためだ。


逆転の蹴りを決めた城戸選手。

試合終了後のGBR等へのヒーロー・インタビューでは

「膝蹴り」

と言ったようだが、

当たったのは

「回し蹴り」

だった。


では、どうして膝蹴りと答えたのか?


我が輩がみるとこと、

城戸選手のあの蹴りは、

反復継続した練習にもとづく

「無意識の蹴り!」

だと思われる。


これは我が輩にも経験がある。

今から約30年程前の朝鮮高校時代、

毎日、左の上段回し蹴りをカラ蹴りで千本蹴ったことがある。

そして迎えた朝鮮高校の全国大会。

気づいてみると相手選手が倒れて

「一本勝ち!」

もしくは、

適格に顔の側面をヒットし、

「技あり!」

をとったことがあった。

ところが調子に乗って、

「よし! また決めよう!」

と意識して蹴ってもなかなか決まらなかった。


これは組手総見等で弟子や孫弟子達に諭すこだ。

「技は、

 決めよう! 決めよう!

 と思っても、なかなか決まるものではない。

 意識して決まるのは、レベルの差があったり、相手が臆している時だけだ。


 ところが、相手の戦意も旺盛で、

 レベルも違わないとき、

 無意識的に決まる技がある。

 この場合、相手も、予想できないようだ。

 なにせ技をはなった本人が、意識しないで技をはなっているからだ。

 だからこそ決まる。

 

 無意識の蹴り。

 これが可能なのは、

 同じ技を何百回、何千回と

 繰り返し、繰り返し、

 黙々と反復継続しながら、身体にしみ込ませなければならない。

 これこそが技だ」

 

おそらく城戸選手は、

得意技である回し蹴りを

繰り返し繰り返し、死にものぐるいで反復継続し、

身体にしみ込ませたに違いない。

だからこそ、

尾崎にコーナーに追いつめられた際、

あの蹴りが、

「無意識」状態で出たのだと

我が輩には思われてならないのだ。

「無意識」だからこそ

勝利を目前とした尾崎は、防御できなかった。


JTA選手諸君!

敗れた試合から教訓を得ようではないか。

優れた技は、地道な反復継続の稽古の賜なのだと。

来年以降のK-1 MAX JAPANで、

尾崎はもとより、

尾崎に続こうとしているJTA戦士が勝つために!


かくいう我が輩。

尾崎が「マサカ」の敗北で、

「河野さんと一緒に帰ろう」

と思ったが、

「やはり最後までK-1を生で観ながら、

 選抜選手の特徴とクセを分析し、

 来年、勝つための作戦を立てよう!」

と考え直し、

リングサイドに戻ったのだ。


我が輩が観るところ、

JTA戦士の中には、尾崎以外にも

「死ぬ気で練習すれば、

 K-1 MAX JAPANに選抜される選手が3名はいる!」

とみている。


ところがだ。

問題がある。

 ー将来の保障

だとか、

 ーチームドラゴンに通うには遠い等の条件

だとかを悩んでいるようでは、

「無理だなぁ」

と思う。


城戸選手をみよ。

K-1MAX優勝賞金は、

「大学時代に借りた奨学金の返済に充てたいと思います。

 アルバイトはしないで、練習環境を整えてきました。

 買いたい物も買わずに我慢してきたので、買いたいと思います」

つまりハングリーだった、と思われる。

このハングリーさが、

「有望なJTA戦士にはかけている」

と考えている。


尾崎に対し逆転勝利したハングリーな城戸選手。

おそらくダメージでボロボロだったはずだが、

尾崎戦終了後

(城戸選手は、GBR等のインタビューで

 「尾崎戦しか考えていなかった。他の選手のビデオもみていない」と発言している)

なにか重しがとれたように、

イキイキと闘っていた。


我が輩の予想通り、

キャリア不足のオロゴン選手も

トーナメント戦で戦えるほどタフではなかった。

城戸対オロゴン戦は、

尾崎戦とは逆に、城戸選手が

 「気」

でオロゴン選手を終始おし、判定勝利。


次いで決勝戦。

城戸選手は、

「尾崎戦でのダメージで(オロゴン戦とは言っていない)

 足がつかえなくなったのでパンチで決めようと思っていた」

とのこと。
見事、ハヤト選手にKO勝ちをおさめたわけだが、

やはり、

「ハングリーの勝利だなぁ」

と観じた。

我々は、こういう点も、

新チャンピオンから学ぶべきだと思う。

冒頭にも書いたが、

「敵ながらあっぱれ!」

だった。


最後にもうひとつ。

やはりK-1を目指すならチーム・ドラゴンがいい。