日本テコンドー協会(非神奈川・東京)の第1号の地方支部は、

実は、

 ー愛知の蹴美

かつ、

 ー愛知テコンドー・アボジ

の河田泰弘の主宰する

 ーJTA愛知トヨタ支部、


とはいわないけれど、

誰もがみんな知っている

 ーJTA愛知豊田支部

なのだ。


なにせここは昔は、

 ー挙母(ころも)

という地名だったのを

豊田家が創業したトヨタ自動車が、

戦国時代同様、

成り上がって実力で乗っ取ってしまい

市の名称まで変えてしまった戦国ロマン溢れる土地なのだ。


おかげで静岡県にある

 ー元祖・豊田

は、

 ー遠州豊田

という地名を名乗らなければならなくなった。

何でも、

この遠州豊田こそか、

豊田家の先祖の発祥の地らしい。


関ヶ原合戦の功績で博多等の領土をもらった黒田長政が、

 ー自分の先祖の出身地・福岡

から名をもらい

 ー福岡

と名乗るようになったことは過去ブログで述べた。


豊田家は、ほぼ同じことを

なっなんと!

昭和の時代にやってのけたというわけだ。

 

この戦国ロマン溢れた都市にある

由緒正しきJTA支部は、

おそらく今日のブログを書いた後、

 ー名著『自動車絶望工場』

の著者・鎌田氏のように、

(いじめられるかも知れないなぁ、

 ふっふっ、明智君、君の負けだね)

と無責任なのが、

硬派感傷主義だ。


しかしだ。

この支部には、

昔から

 ー元祖テコンドーおたく

とか、

 ー本舗テコンドーおたく

とか、

 ー家元テコンドーおたく

が生息しており、

総じて好物は、

なっなんと!

 ー我輩硬派感傷主義

および

 ージョイフルのやばそうな飯

なのだ。


だから、きっと、

いじめられたとしても、

今川義元の家臣団にいじめぬかれながらも耐え抜いた

徳川家康の家臣団の三河武士のように、

JTA支部を盛り上げてくれるに違いない。


12月17日の日曜日。

我が輩は、

愛知県テコンドー連盟主催の第78回審査会のため

豊田市へ行った。


出迎えは、河田泰弘(明日のブログでふれる)。

30分ほどで会場へ到着。


最初に我が輩を出迎えてくれたのは、

孫弟子にあたる浅井レンジャーだった。


(おやっ? 顔つきが精悍になったなぁ)

と正直、嬉しかった。

JTA愛知西尾支部の責任者となり、

 ー先生

となり、

会員を束ねることで成長したに違いない。

やはり、

 ー男子たる者は、人の上に立ってこそ成長する!

と実感した。


審査会場に入ると、

(たいへんな熱気だなぁ)

と観じた。


すぐ目に飛び込んできたのが、

 ームニュムニュ・テコンドー

の都築レンジャー、

そして、

熊というようりは、馬に似ているのだが、

先祖代々、熊を名乗っている稲熊レンジャー、

最後に、我が輩と目と目があって、

ホモでもないのに、

頬を

 ーポッ

と赤くした藤原レンジャーだった。


昇段審査、昇級審査を無事終えた後、

 ー愛知千本チルギ

が始まったが、

我が輩は、

月光仮面のように去っていった。

理由は、

 ー秘密のアッコちゃん!

で、

河田から届いた

 ー参加して欲しそうな事前メール

に、

 ー冗談よし子ちゃん!

と言うわけではないが、

遠慮することにした。


千本チルギを終えた河田とともに、

会場を後にしようとすると、

藤原レンジャーがやってきて、

またまた

 ーポッ

と頬を赤くしながら、

「子どもができたんですが、女なんです。

 テコンドーをやらせようと思ったのに」

「そんなこというな!

 無チンチンでも、テコンドーはできる!」

と硬派感傷主義。


車上、河田が言った。

「今年は、愛知の黒帯メンバーにおめでたが多くて、

 皆、子どもができたら、

  ーテコンドーをやらせよう!

 と盛り上がっているんです」

「そりゃぁ、結構毛だらけ、猫はいだらけ、ケツのまわりは・・・・」

「はぁ?」

「・・・(元祖愛知まじめテコンドーには、たまにジョークが通じないなぁ~)

 いや、何、大変、良いことだね」

「ええ、僕もこういうメンバーに恵まれて幸せです。

 今、愛知の黒帯メンバーで、

  ーもう一つ名古屋に支部を出そう!

 と盛り上がっています」

「そうかそうか、創価学会」

「はぁ?」


「まぁまぁ、(やはりまじめテコンドーには通じないなぁ)、ところでだ、

 愛知黒帯ゴレンジャーの筆頭Nは、どうしてる?」

「Nは、今、アメリカに行ってますが、年末に帰ってくるそうです」

「そうか、そうか、創価学会」

「はぁ?」

「まぁまぁ、それでなんだ、メールでは、入籍したらしいね」

「はい、長年連れ添った彼女とゴールインしました」

「あぁ、あの

 ー大変なんです! 見ちゃったんです娘

 だろ」

「はっはっは!」

まじめ河田が、まじめにに笑う。


「まぁNの先祖は、

  ー砂かけグランドマザー

 だろうから、

 アメリカの砂漠で、

先祖伝来の砂かけの必殺技を研究しているかもな」

「はぁ?」


「そうそう、Nには、支部はもたせないで、T社でがんばらせろ。

 それがJTAのためだ」

「それはどういうことでしょうか?」

「出世させて、T社から寄付金をださせるのさ」

「なるほど! それはいい考えですね」

「そうだろ、井伊直弼だろう」

「はぁ?」


「しかしだ。

 このブログで、Nは、いじめられるかも知れないから、

  ー隠れテコンドー・キリシタン

 にして、

 我が輩の写真を

  ー踏んでみろ!

 とT社の上司に言われたら、

  ー喜んで踏め!

 と言っておくように」

「はい。けれども先生、

 そんなことをいわなくても、

 喜んで踏みつけると思います」

「・・・・・」

我が輩の脳裏には、

鬼太郎の砂かけ婆が、

着物の裾で顔を半分隠しながら

ほくそ笑む姿が浮ぶのだった。