数日前、

小説『朝鮮高校』の「プロパガンダ」を

やっと書き終えた。


ヤクザ国家・北朝鮮による愚行の数々によって、

国際世論、そして日本の世論が

 ー反北朝鮮制裁

へ傾く渦中での

「プロパガンダ」の章の執筆は、

かなり、

(しんどかったなぁ~、ふぅ~)

というのが、

偽わざる心境だ。


さて、今回登場している

 ー韓浩子

は実在した朝鮮学校での同級生で、

家がかなり、

 ードドドドドドドド貧乏状態

であったし、

新潟から万景峰号で北朝鮮に「帰国」し、

我が輩に、

飼い犬のクロをくれた(というよりは、強引においていった)。


そして小説で書いた

彼女のアボジ=「西原」のエピソードも

本当にあったことだ。


ガキの頃、

我が輩が対人関係で突っ張って「背伸び」をしようとすると

あの温厚なオモニが、

 ー西原さんのように利用されるから、よしなさい!

と「諭し」てくれたものだ。


彼女は、

1970年代前半に、

戦争中に女性がはいていた

 ーモンペ

を常時、着用していたし、

リヤカーをひいて父親の廃品回収業を手伝ってもいた。


1970年といえば、

日本が高度成長の成果を

世界に、

そして日本人自身にアッピールした

大阪万国博覧会が開催された年だ。


我が輩の周囲の朝鮮人は、

貧しい人が少なくなかった。

差別もひどかった。


なので、

北朝鮮および金日成と

朝鮮総連の

 ー北朝鮮、地上の楽園プロパガンダ

に騙されて、

「三途の川」を渡ることになったのだ。

その中の一家族が、彼女の一家だった。


韓浩子とは、

小説で書いたように、

クロをひきとったのが最後で、

一度も会ってはいない。


(もう、35年も前の話だなぁ~)

ビーバーに似た彼女の笑顔を思い出す

硬派感傷主義である。