第二次世界大戦以後に基軸通貨となった米ドルは、世界のどこかで紛争などが勃発した際には、『有事のドル買い』として買われてきましたが、01年に米国内で起こった同時多発テロ以降、有事の際の避難先として、スイスフランが買われる事の方が多くなってきています。このように有事の際に変われる通貨のことを『避難通貨』『逃避通貨』と呼ばれています。
スイスフランは、スイス連邦が発行する通貨で、19世紀以来の『永世中立国』であるスイスには、その特異な体制のために世界でも有力な金融機関がいくつも存在し、世界の金融市場に絶大な影響力を発揮しています。
このような政治性を背景に、スイスフランは高い安定性を誇っています。スイスフランは「金(ゴールド)よりも堅い」といわれることもあり、為替市場では保険的な側面として買われる事もあります。しかし国際的な金融犯罪やマネーロンダリングなどが問題になっている最近では、かつてほど金融のリゾート地としてステータスがなくなりつつあります。
日本円と同様に、低い政策金利のためキャリートレードの対象として取引される事が多い通貨です。
◆ スイス連邦(Swiss Confederation)
面積 4.1万k㎡
人口 746万人(2006年)
首都 ペルン
◆ 基礎データ
主要産業 機械/機器 ・ 金融 ・ 観光
GDP 3,733億ドル(2006年)
貿易額(2006年)
・輸出 1,414億NZドル
・輸入 1,321億豪ドル
◆ ポイント
伝統的にスイスは低めの政策金利で維持しています。そのため、超低金利の続く円とともに、近年は金利差を利用したキャリートレード(金利が低い通貨で資金を調達して、より高い利回りが見込めるものに投資するという取引形態)のためのファンディング通貨(資金を調達する為の通貨)として用いられる事が多くなっています。将来的にも急激な政策金利の引上げの可能性は低いと思われます。
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