半月板損傷、膝の十字靭帯損傷、膝の側副靭帯損傷などなど
怪我や外力によって不幸にも損傷する
膝の損傷の仕方には色々な種類があります。

”膝の痛み”という事でも膝の構造も複雑で皆同じではありません。

上記の様にはっきりとした原因があり
損傷状態によってはオペも必要という場合
の話ではありません。


慢性的な痛みや時折発症する膝の痛みなどについてのお話です。



どうしても下肢筋力の低下する高齢者に多いのですが
高齢者以外でも発生します。

例えば・・・。バレエやダンスなどの練習中。腫れ上がる程ではないけど膝に痛みを感じる場合
などもそうです。

痛みの中心が膝なので
どうしても膝に集中した処置になりがちですが

慢性的であったり、定期的に膝の痛みを発症する場合は、
膝にかかる荷重負担や歩行姿勢なども考慮すべきです。

単に何もせず立ってだけでも、
膝に荷重的な負担はかかります。
当然、歩行や走っている時は当たり前で運動時にはすべて、負担がかかります。



反復的に左右差が発生した場合
膝周囲及び大腿筋への左右の負担差が生じます。

膝周辺の軟部組織また
大腿筋の過緊張は膝の痛みの原因となります。

また膝の内・外のクリアランス差の要因ともなります。クリアランスの差は膝の曲げ伸ばしの際
膝内部へかかる圧力差ともなります。



膝への左右の荷重及び加圧の差の要因としては
 ○股関節の動きの左右差、
 ○上半身の捻じれや歪みなどによる左右への負担の差
 ○左右の膝の可動範囲や動き方の違い


他にもありますが
いずれにせよ。左右の膝への負担の差には複雑な要因が考えられます。
またこれらの要因により内・外側のクリアランスの違いなども発生すると考えます。

やや話がややこしくなってきたかもしれません。



簡単に言えば

”膝の痛み”であっても、
膝の状態はもちろん大事ですが、膝だけに着目するのではなく、全身的な動きを考慮して
膝への負担を考えた施術が効果的です。