朝、通勤・通学の人の波が駅に向かって押し寄せる頃。

道には頻繁に行き交うデイサービスなどの介護系の送迎車。
今や日本中どこの街でも見かける事のできる光景です。

高齢な方の往診を呼ばれる事がありますが
その時、可能な限り通って欲しい旨をお伝えします。

出かける用事があり、出かけるために足を動かす事は
自宅にて過ごす時間が多くなる高齢の方にとっては必要だと考えます。
足だけの事ではありません。出かける用事があればお化粧や服装に
気を配ったりされます。
少しでも社会生活を営んで欲しいと考えるからです。

数年前、同居の息子さんご夫婦の勧めでデイサービスに通う決断をされた方がいました。
その時も足が悪いためゆっくりとほがらかに歩いて通ってくださっていました。
ご家庭の事情です。仕方ありません。
でも、その時歩く習慣だけは続けて欲しい事を伝えました。

先日、車椅子に座っている姿をお見かけしました。
そこには、ほがらかだった顔はありません。
ご家族からどうしたら歩ける様になるかな?と相談をうけました。

私は悲しい気持ちになりました。