革研究所 名古屋東店の陶山です!
今回ご紹介させて頂きます商品は、ロングブーツの修復です。
つま先がカサカサになり捲れている部分もございました。
そちらが気になると言う事で、ご依頼頂きました。
つま先をメインにある程度全体にお色を入れて修復していきました。
当時小学生だった娘に
「どう?」
「綺麗に傷埋まってるでしょ!」
と、聞いてみた!
お父さん、凄いだろ的な顔をしていたと思う。
だが、帰ってきた言葉が
「塗った感、バリバリじゃん!」
頭・心の中で、爆弾が爆発したような衝撃を受けた。
これが、第3者のコメントか!!!!
その後、練習用の革で試し拭きをし、これだと思い仕上げたブーツがこちら
革本来の風合いまでは再現できなかったが、塗った感は改善した!
ある程度表面を作り、薄く色を入れ、徐々に染めていき、最後に濃い色を拭き風合いをつけました!
いかがでしょうか?
完成後お客様に渡し、
「わ~、綺麗になった~!」と頂きました。
娘に聞いていなかったら、がっくりされていたかもしれないと考えると、寒くなりました。
これを機に、作業者以外の人に判定をしてもらうようになりました。
時として、ぐさぐさに刺さる言葉をもらう事もありました。
現在、革研究所 名古屋東店では、7名の技術者が在籍しております。
作業者以外の人が判定し、最後にBefore写真を撮った物が OK を、出す。
と言った内容で、修復しております。
もちろん、完璧に新品の状態に戻るわけではないので、そこはご了承くださいませ。
娘に勉強させられた、修理・修復事例でした。