朝も寒く、事務机でヒーターに温まりながらパソコンを打っていると、ヤスハ(ブログ初登場!我が企画広報係の看板アナウンサー。通称ヤスパン)が
「カラマツの代出し(しろだし)の取材に行きますよ!」と言う。
(こんなに寒いのに。)
早速、長靴に履き替えて、いざ取材に。
軽い防寒着だったため、ちょっと寒い。
しかし、現場にいた老人会の人たちは、そんなそぶりもなく、やたらと軽装。
ところで『代出し』って何?
聞くところによると、「種から栽培したものを、密集して育成し、今度は広い間隔に植え直し、再度、育成する。」との事。
で、そんなに珍しいことなの?
老人会のエライ人「そうだね・・・。約40年ぶりくらいかなぁ。」
そっ、そうなの。
老人会のエライ人「種を入手するだけでも、大変だったからね。」
そうなんだ。
取材するコチラ側にも、気合が入る。
小さなカラマツを抜く作業をする皆さんの声が弾む。
「子供の頃、お手伝いすると、小遣いもらったけど、ほんとに少なかったんだよね。でも、あれが嬉しくてねぇ。」
多分、現在で言うところの、何十円という金額だろうと思う。
何時間と働いてもらう数十円の価値。
それでも、楽しかったと語る。
また、男の人は
「これは、女衆の仕事で、男でやった事ある者は、いねぇよ。」
と言いながら、教わりながら作業をする。
これまた、楽しそう。
川上村では、平成20年にカラマツ材の中学校を建設。
その際、多くのカラマツを伐採した。
「伐採」というとイメージが悪いが、実際はある一定の樹齢を超えた木は、二酸化炭素の吸収量が減っていくため、伐採し新しい樹木を植樹した方が、二酸化炭素⇒酸素の循環が良くなる。
今回の代出ししたカラマツは、中学校建築の際、伐採した森林に植えたいと言っていた。
老人会のエライ人「このカラマツがデカくなる頃は、丁度、中学校も建て替えになる頃だ。また、その時、使えばいい。」
ん~。なんともスケールの大きな話。
しかし、現実味があるからスゴイ。
取材が終わると
「お茶、飲んできなぁ!」
温かいお茶を飲んで、一気に寒さが忘れる一日でした。