大阪市の漢方式鍼灸院 自律神経失調症に伴う更年期障害が鍼1本で改善 | 大阪市北区JR天満駅徒歩1分 漢方鍼灸 妙見活法 大阪天満 かわかみ吉祥堂 

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大阪市北区・JR天満駅徒歩1分、地下鉄堺筋線扇町駅1番出口徒歩1分の漢方鍼灸院。当院は月経前症候群(PMS)・未(不)妊症、自律神経疾患、小児科疾患などでお悩みの方が多く来院されている漢方鍼灸院です。一般に知られていない漢方鍼灸の効果についてご紹介させて頂きます。

患者:53歳 女性
初診日 '10年4月25日

【主訴の状態】
<自律神経失調症に伴う更年期障害>
 
〇症状
疲れると頭がフワフワするめまいが出る。
倦怠感で動くのがおっくう
ホットフラッシュ(上半身を中心に汗をかく、夏場は全身)
 ⇒ちょっとした家事でもすぐ汗をかく
   電車で落ち着いた時に、突然出る

〇主訴の増悪因子
春~夏
ストレス
疲労時
家事を休まずに続けていると

〇主訴の緩解因子
喜びごとがある時
リラックス時(ペットの犬と戯れている)

【その他の症状】
首・肩・背中の凝りと痛み
腰痛(20年前より季節の変わり目にギックリ腰になりやすい)
動悸・息切れ
アレルギー性鼻炎

【生活環境と発症経緯】
38歳 長女の良性の脳腫瘍が発見され、ショックが大きかった。
    心労が重なり、めまい、生理の出血量(血塊を伴う)増加、血圧低下、貧血など体調
    を崩した。

39歳 長女の手術。この頃から疲労が抜けにくくなった。
 
40歳 夫婦仲が悪くなりだし、ストレスが増えた頃から、1年中アレルギー性鼻炎の状態。

41歳 これまでより肩凝りががきつくなってきた。めまいが現れる

48歳 徐々にホットフラッシュが現れ出す。

50歳 閉経

七情(悩み事):離婚後の生活、娘2人の健康
          友達作りが苦手。神経質でクヨクヨしやすい。
          体調を崩してから会話がおっくうになり、友人が減った。

【体表所見】
脈診:細弱、押し切れなし
舌診:暗紅、白膩苔、舌辺無苔、
腹診:心下、胃土の緊張がトップ、臍周
背候診:右心兪~右腎兪の実、左心兪・督兪虚中の実、左膈兪~肝兪の虚
     左膀胱兪の虚と冷え

【診立てと処置】
腎陰虚陽亢、湿痰、肝鬱気滞血瘀

1~6診目 照海
7~9診目 百会
10診目 照海

5・6診目までにホットフラッシュやめまいなど更年期症状が緩解する。

【吉祥堂。の見解】
女性は、閉経を境に、体内環境が少しずつ変動することで、
更年期障害や自律神経失調症などの体調を崩される方がいらっしゃいます。
しかし、全ての女性が更年期障害になる訳でもありません。

更年期障害を迎える人と迎えない人の違いは、
どこにあるのでしょうか?

それは、女性生殖器を主り、
しかも体全体を下から支える「腎の強度」によります。

加齢とともに、誰もが腎(下半身)の機能は衰えます。
この腎の衰えをいかに最小限に留めるかによって、
50歳以降の健康状態が大きく左右されます。
このことは、実は男性にも言えます。

では、いかに腎の衰えを最小限に食い止められるか、それは、50歳前までに

・暴飲暴食をしない
 ⇒暴飲暴食は消化液を消耗します。
  消化液の消耗は腎の「水を主る」機能に影響します。
 
・ストレスを溜めない
 ⇒ストレスによる肝の機能異常は、間接的に腎に影響します。

・疲労を溜めない
 ⇒腎は「作強の官」と称され、細かい作業を根気よくすることに関わります。
  肉体的にも精神的にも疲労を溜め込んでしまうと、次第に腎に影響してきます。

といったことが挙げられます。

これら3点の問題が大ききれば大きいほど、腎に影響が及びます。
30代までは暴飲暴食、夜更かし、房事(SEX)過多であっても、
乗り越えられてきたかもしれません。
 
しかし40代になって負担になってきたということは、
何かしらのツケが腎にマワってきたということです。

反対に、元々腎が弱い方でも、養生をしっかりしていれば、
健康に50代を迎えられます。

40代後半からの、体の衣替え時期を、どう乗り切りますか?
心と体のマワリを整える、漢方的な鍼灸治療で、
穏やかな体内環境の変化の実現を後押しさせていただきます。

※治療効果は個人によって異なります。効果を保証するものではございません。