平家物語より
平清盛の長男:重盛のことば
『忠ならんと欲すれば孝ならず
孝ならんと欲すれば忠ならん』
重盛「私が、大臣と大将を兼任する地位にあるのも後白河法皇のご恩によるものです。たとえ父上が平家の軍勢を率いて御所を攻めようとも、私は法王をお守りします。臣下として当然の務めです」
重盛「釈迦は『父母の恩は、山よりも高く、海よりも深い』と教えられています」
重盛「法王に忠義を尽くそうとすると父上に背くことになります。父上に孝行を尽くそうとすると法王に背くことになります」
重盛「どちらが正しいのか判断がつきません。私の首をはねてください。いずれの罪も犯さずにすみます。こんなつらい目に遭うのは私自身が、過去世に犯した罪の報いが今表れたのでしょう」
流す涙が、衣の袖を濡らしていきます。
『忠ならんと欲すれば孝ならず
孝ならんと欲すれば忠ならん』
(命を賭けた重盛の仲裁です)
立場上、板挟みにあることは辛いですね。
よく有る身近な話。
小さなお子さんに向かって
「パパとママとどっちがすき?」
夫婦喧嘩「会社の仕事と私、どっちが大事?」
二者択一出来ない事を無理やり言わせようとする。
「あちらを立てればこちらが立たず。此方を立てればあちらが立たず」
「右に行くべきか左に行くべきか?それが問題だ!」勝手にしやがれ!
最後まで読んで下さってありがとうございました。
☔☔ 梅雨時期の体調管理大切です。お元気で🌞🌞