私かわいしほは、今月19日告示・26日投開票の東京都中央区議会議員選挙への立候補をいたしません。


先週、ブログに先駆けて支援者の方に向けまして立候補見送りを表明したところ、本当に多くの皆様から様々な反響があり、その後もいろんな申し出や提案などをいただきました。

しかしながら、悩みに悩んで出した結論に対する私の決意は変わりません。



この4年間、中央区議会議員として様々な活動をさせていただきました。

親戚に政治家がいるわけでもなく、議員秘書の経験があるわけでもない私が、2307名の有権者のご期待をいただき、中央区議会に最多得票で議席をいただいて早4年。

区議会議員は、新人でもベテランでも、役職(議長や委員長などの役職)がない限りは、議員報酬は同じ。

それを知っていたので、選挙の半年以上前から仕事の有給を使っては中央区議会に傍聴しに行ってました。

何故なら、もし議席をもらえたなら即戦力として仕事をしなければならないし、そのためには区議会でどのようなことが話し合われているか、ちゃんと理解した状態で議員としてのキャリアをスタートさせる必要があると考えていたから。

この4年間、「税金の無駄を許さない&自らの身を切る改革」を旗印に、議会での活動をしてきました。

これは当選時に所属していた「みんなの党」が掲げていた政策でもあります。
(※いまは残念ながら政党はなくなってしまい、私は2013年8月から無所属議員として活動しています。)

特に、中央区議会の中で私だけがおこなっている「政務活動費の全額返還」。
中央区の場合、議員ひとりひとりに月13万円(年間156万円)の政務活動費が税金から支給されていますが、私は平成25年度以降それを全額返還することとしました。

支援者の方からは「真面目に活動してて、それに必要な費用なのに、そこまでやらなくても・・・」という声を多くいただきました。
それでなくても23区の中で最も家賃水準も高い中央区。
私のように専業で議員をやっていくには、さらに厳しい状況に自らの身を置くことに挑戦してきました。

また最近では駅前や街頭で、様々な陣営が活動をされていますが、議会報告や朝のご挨拶を4年間で500回以上続けてきたのも、私が自信を持って言えること。

これは議会でどんなことが話し合われているかを伝えることが議員の大事な責務であると同時に、街頭で区民の皆様と直接お話しするのは、実は貴重な広聴の機会となると考えたからです。

このことは、facebookなどで既にご存知の方も多いかもしれません。

一方で、自らの無力感に苛まれてきたというのも事実です。
特に無所属になってからは、より是是非非の対応(吉田副区長の選任や、集団的自衛権に関する請願等への態度)を取れるようになってきたことと裏腹に、議会において自分一人の力で行政を動かすことに限界を感じることもありました。


来たるべき区議会議員選挙に出れば、順位はどうであれ当選する可能性はあります。

しかし企業であれば、利益を出さなければクビです。
そういう世界で生きてきた私にとって「議員として十分な結果を出すこと」に自信が持てないまま居座り続けることは、有権者を裏切ることだと考えました。

上記の理由から、4月の区議選には立候補しないことと致しました。
様々なご期待を頂いていたにもかかわらず、このような結論を出したことをお詫びします。


あわせて、今までの厚く温かいご支援に、中心から感謝申し上げます。


かわいしほ 拝





なお、唯一の心残りは、地域の代表として選んでいただいた勝どき6丁目から後継者を出せなかったこと。

豊海小学校の学区の未来は、引続き中嶋ひろあき先生に託したいと思います。


また、私がライフワークのように取り組んできた「高層マンションの防災対策」については、4年前の選挙で共に選挙カーなしで戦った同志の太田太さんがその道のプロですので、彼の活躍に期待をしたいと思います。