築地市場が移転する豊洲にも、場外市場が形成されるとの報道がありました。

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日本経済新聞より転載


東京都が中央卸売市場築地市場(東京・中央)を移転する江東区豊洲で、すし店「すしざんまい」の喜代村(東京・中央)と大和ハウス工業が場外市場を整備する。新市場と結びつきの強いすし・海鮮丼などの飲食店、かつお節や魚肉練り物などの専門店など140店を誘致する。温浴場や屋台村もそろえ、新市場でも国内外の観光客を受け入れられるようにする。

 すし店の運営にノウハウを持つ喜代村と、商業施設開発の経験が深い大和ハウスが共同で事業を進める。都から豊洲地区の敷地1万7千平方メートルを30年契約で借り、4棟で商業床面積が約2万4千平方メートルの場外市場を建設する。開業を新市場と合わせる考えで、2016年3月までに完成させる計画。投資額は500億円前後となり、両社が負担する。

 国内外の観光客に新たな観光地として印象づけるため、施設内に宿泊も可能な約1万平方メートルの温浴場を設ける。文京区にあるラクーアやお台場の大江戸温泉物語と並び、温浴施設として首都圏最大級となる。国内外の調理器具や食器などを販売する商店街も併設するほか、屋上などに国内各地のB級グルメを扱う屋台も集める。900台超の駐車場も設け、食に特化した商業施設として年420万人の来場者獲得を目指す。

 約400店がひしめく築地場外市場は国内外から年600万~700万人の観光客を集める一大観光地。同商店街振興組合は築地市場の移転後もそのまま築地にとどまり営業を続ける方針を固めている。

 ただ組合の加盟店は市場内の卸会社との取引もあるため、余力のある個別店舗に豊洲進出を呼びかける。築地市場の中で使われている「ターレ」と呼ばれる小型3輪トラック用の通路で、豊洲の新市場と場外市場とを結び、連動しやすくする。