試奏コンサートを聴く | 河合萌奈同好会

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今頃になってクラシックギターも練習中⁉

先日、イーストエンド国際ギターフェスティバルの試奏コンサートを聴きました。

 

これから新しくクラシックギターを手に入れたいと思う方なら、先ずご自分で実際に試奏されるのが一番大事ですけど、ギターがホールでどんな風に鳴って聴衆に届くか、ギターから距離をあけた音で聴き比べたいですよね。それができるのが試奏コンサートの醍醐味です。プロギタリストのような音がアマチュアが出せるわけではありませんが、大体のその弾かれたギターの特性はわかるかもしれません。

私としては所有ギターが嫁、側室、イタリアの姫様、ブラジルの昔の恋人と4本あるので、もう買ったり売ったりしませんが、ギターの音に関する興味は尽きないです。

 

左からジャン=ピエール・マゼ 山野 輝滋 Hideo Sato

 

左から村北 昌嗣 M・アダリッド 5本のギターの弾き比べです。

演奏者は岡本拓也さんです。

 

ジャン=ピエール・マゼは当然というべき安定感と音のバランスの良さ。バロックでも現代ものでもきっとうまく聞こえるだろうと思わせてくれる音。

山野 輝滋については、よそで聴いて鳴らないギターだと誤解していましたが、弾く人が弾けば全く違った音が聞こえました。音はどんどん前に出ていて、一つ一つの音が明瞭で無駄な響きがないから声部分けもはっきり聞こえるギターでした。岡本さんのおっしゃるように、ギターの形も音もハウザーを模したもので重厚感のあるギターの一本です。バッハなどがレパートリーで試奏して音に納得できて、新品のハウザー(!)が欲しい人はオーダーしたらいいでしょうね。寡作な製作者さんのようですが。

Hideo SatoはKazuo Satoの息子さんで岡本拓也さんはユーザーですから、すべてを知り尽くした感のあるギターで安定した音が出てました。多分ロマン派でも南米系でもなんでもいけるギターのような気がします。

この日の村北 昌嗣のギターは制作を始めてから2本目のギターで、去年のギターより各弦が調和して安定した響きが増しているような気がしました。ギターの飛躍的発展か演奏者の技術なのかはわかりませんが、2本目なのにすごいですね。機会があれば試奏をお勧めしますよ。また来年どんなギター3本目?が生まれるか楽しみですね。

最後にM・アダリッド。表面板はダブルトップ、さらに側板も裏板も2重構造になっているらしいです。鳴りを追求したギターでしょうか。音の大きさという点ではほかのギターと違う楽器のように感じます。

また別の演奏者でこのギターを聞いたときは、その方は各音明瞭で伸びが良いと表現されていました。

それであるギタリストが、ダブルトップは右手の弾き方が普通のギターとは違うと言っていたのが思い出されました。タッチの深さか何だったか具体的にどうするものかは忘れましたが。

それぞれのギターの特性でこんなに音が違うことが発見できたので、とても意味のある良い試奏コンサートでした。

以上アマチュアな耳での勝手な感想なので失礼な点はご容赦ください。

 

終演後、演奏した曲目が発表されました。

色々なイベントが盛りだくさんで楽しいギターフェスティバルでした。