仁義なき戦いを見ながら書きましたので、一部センシティブな箇所があるとおもいますのでご了承下さい。

ぴょこたんへの原案小説です。今回は、今流行りの異世界転生物を書きたいと思います。

 

【タイトル 転生したらイケメンだった。】

 

目を覚ますとそこにはイケメンが立っていた・・・。

 

「おにぃちゃん!! 早く起きてよ!!」

いつものように同じ高校の1学年後輩でもある、僕の妹が起こしに来た。

「嗚呼」

と、寝ぼけた声で、返事をすると

「あのさ、1コ上の兄が遅刻しているところクラスメイトの男子達に見られるとあたしが恥をかくんだからね」

と、妹は怒りながら僕の部屋を後にした。

「めんどくさいなぁー」

朝の洗面所はほぼ妹に占領されるわけで、僕は取り敢えず、ブラシとムースを洗面道具をキッチンに持ってきてごしごし顔を洗った。

朝食を軽くとると、またまたキッチンに置いてある歯ブラシで磨き、妹よりも先に学校に行くこととなる。

 

妹は僕から、10m離れて、登校する事になるのだが、僕がもたもた歩いていると

「とっとと行けよ馬鹿兄!!」

家ではおにぃちゃんなのだが、対面上もあるのか外では兄と呼ぶ妹であった。

そして、大通りに付くと、友人のコータとユージがいた。

「おお!ヒロ君!」

ヒロ君とは僕の事だ。コータもユージも学校ではモテる所謂イケメンでリア充である。

コータは、サッカー部のレギュラーで、ユージはバスケット部で身長が高い

そんな2人と歩く俺は、メガネの天パなのだが、小学校時代から勉強が出来たので

彼等に勉強を教える代わりに道中で出会う他校の危険な連中のボディーガードをして貰っているという関係だ。

 

そうとは知らないクラスや学校の連中は、僕の事をマネージャーというあだ名をつけてるようで

彼等へのプレゼントやラブレター(今時古風なのだが・・・。)を僕に渡してくるという

何ともトホホ・・・は役割をさせられているわけでもある。

家では

「おにぃちゃん、男としてのプライド無いの?」

と、馬鹿にしてくる僕の妹ではあるが、どうも妹の目当てはこの2人で

偶然を装うって

「コータ先輩、ユージ先輩おはようございます。」

と、白々しい笑みを見せて後を付いて行く始末だ。

更には妹の友人達が数人ついてくるという傍迷惑な大名行列の様な名医の回診の様な状況が続く

「ヒロコちゃんは、お兄ちゃんの事大好きなんだね。いつも一緒に登校してるよね。」

とユージが妹(本当はヒロコではない、ヨーコだ。だが俺がヒロなのでヒロコと呼ばれている)に言うと

「兄は勉強がとてもできるので、尊敬しています。」

と嘘800をまき散らしている。

いつも妹は僕の事をどんくさいとかダサいとか、メガネとか天パとか馬鹿にしている。

妹自体は中の上で、それなりにモテるのだが、自分の実力を知らないというか

男は顔だと、ルックス重視主義で、コータやユージみたいな学校のイケメンの頂点に君臨する奴を狙ってばかりいるので

いつも告白して玉砕しているのであった。

そんな、ぞろぞろ引き連れた登校も終わり教室に入ると案の定、僕の机には女子生徒の伝言の付箋が沢山入っていた。

「ユージ君の写真をラインで送って。 ミモリ」

「コータ君の練習試合の場所教えて ミユ」

「メガネの妹ウザいんだけど カナ」

何一つ僕に対する付箋が無い。全く・・・。

 

体育の時間になった。高跳びだ。よく見ると妹のいる1年や他の2年の教室の窓際の女子がこちらを見ている。

「嗚呼・・・どうせ、イケメン2人を見てるんだろうな・・・。」

はじめは130センチから飛ぶのだが、もちろん僕は一番最初に脱落だった。

どんどん高くなりコータとユージは余裕でクリアーする。

「おにぃちゃんだせぇー」

妹の声が今にも聞こえてきそうだ。

いや、僕の事よりもイケメンを見てときめいているはずだろう。

「ダサくてスイマセン」

家に帰ったら真っ先に妹に言おうと心に決めるのであった。

 

放課後は、他校のDQN絡まれない様にそそくさと一人で帰るので気持ちが楽だ。

ウザい妹やその同級生がいない。あの大名行列も無い。

例のイケメン2人はそれぞれの部活に行っている。

すると、目の前に女子生徒がやってきた

僕の方をじろじろと見る

「おい、ヒロスケ何でコータ君の練習試合の場所教えないんだよ。使えねーな―!」

「スイマセン。」

隣のクラスのミユという美少女だった。ミユは、小学校が一緒なので、僕の事を小学校時代のあだ名で呼ぶのであった。

「あの・・・付箋の返事は、あなたのロッカーに入れておいたと思うのですが・・・。一応伝言します。試合の日は3日で東高校で16時からです。」

「フーン。もしなかったらケリ喰らわすからね。ヒロスケ!!彼のマネージャでしょ!!しっかりしなさいよ!!」

理不尽なやり取りである。

まあ、あんな奴でも一応は少しは可愛い女子と話が出来たのだからヨシとするか

同じクラスでも入学して一度も女子と口をきいたことない奴よりかはマシだと思わなければ・・・。

と、自分を慰めながら家路につくことにした。

 

家に着くと、シャワーを浴びて、大好きな鉄道模型を眺めていた。

「夏休みになったら近鉄の新型車両に乗って名古屋から大阪間旅したいなぁー」

と、ニタニタしながら笑っていると・・・

 

「おにぃちゃんダサすぎ・・・絶望的すぎ・・・青春なんだよ、鉄道模型でニタニタしてるのって終わってるよ・・・」

と、妹が乗り込んで来た。

どうも、カナという俺に付箋を入れてきた同級生(妹からみたら先輩)が絡んで来て

ユージのバスケットの練習が見られなかった様であった。

「あのブスな女。本当にウザいよ。ユージ先輩狙いなんだけどさ自分の鏡見ろって言いたいよ!」

いや、そこはお前も鏡見ろと言いたかったのだったが

僕は我慢して妹の続きの話を聞いた。

「それでさー、そのブス女、おにぃちゃんに私が先輩に近づくなって言ったってさ、おにぃちゃんダサいからブスに舐められるんだよ!」

いや、本当に舐めてくれるのであれば、ブスでも同級生のJKからなら少しは嬉しいが

これは完全に馬鹿にされているのではないかとつくづく感じた。妹の罵りは続く

「あたしがさ、おにぃちゃんをイケメンにプロデュースさせるからさ、あのブスに告白して付き合っちゃいなよ!」

ちょっと何言ってるかわからないぞ!?(サンドの富澤たけしさん風)妹の語りは続く

「そうすれば、先輩を巡る恋の駆け引きの競争率が低くなっていいじゃん」

妹は完全におかしくなっている。

せめて、性悪ではあるがビジュアル的上位の隣のクラスのミユとなら付き合えたらいいなと思いつつ

ヒートアップする妹を部屋に置き去りにして、僕は逆に妹の部屋に入り込んで鍵を閉めて引きこもった。

 

妹の部屋にはお菓子がいっぱいあり、それをボリボリ食べて

それに気づいて怒った妹がドンドン戸を叩く音が煩かったが

なんかむしゃくしゃしたので、妹のベットの上に横たわり

「まだ、18時か、まあいいや、どうせ21時頃には目を覚ますだろう、両親も今日は遅くなるし、妹がウザい事を言ったら

僕が、妹の部屋に引きこもりお菓子を食べるという事を知らしめないと、僕だって妹にとやかく言われる筋合いはない・・・。」

と、言い

昨年、青春18きっぷで青森に行った事を思い浮かべて寝る事にした。

 

ピピピピピピ・・・

 

「目覚まし時計だ? あれっ? もう6時か・・・。妹を起こしに行かないとやばいな。」

と、妹がいるであろう自分の部屋に行くと・・・。

 

目の前にイケメンが立っていた・・・

 

わけが無く、僕が立っていた。

 

妹が、僕に対する最後の抵抗で、部屋の鏡を動かしたのだとその時思ったが、それは鏡ではなく

僕そのものであった・・・。

じゃあ、今いる僕は???

 

それは、妹側にも起こっていた

 

目の前に酷いブスが立っていた・・・

 

わけが無く、あたしが立っていた。

厳密にはブスではない、妹はおしゃれ好きなので学校のルックスでは中の上なのは先程も説明したが、よだれと目ヤニで顔には布団の跡がついていて顔がぐちゃぐちゃだった。まあ、ちゃんと直せば、そこそこ可愛く戻れるのではないかと思った。

 

「僕たち・あたしたち 入れ替わってない?」

 

まさに劣化版 君の名は? だ!

しかも、よりによって妹かよ!

その時ふと思い出した。昨日のやりとりであった。

ダサい僕に対して、妹はイケメンにコーディネートさせると宣言した。

そして、カナに告白させるというミッションを強要したのであった。

 

「だったら、ヨーコ(妹の名)改めてヒロ(仮)の妹バージョンよ。自分でイケメンにプロデュースしてカナに告って付き合えよ!」

と、無茶振りを僕になった妹に言う事にした。

「ちょっと何言ってるのよ!?おにぃちゃんこそ、その格好で変な事しないでね!!」

すると、母親が

「あなた達もう7時になるわよ!早くしなさい!」

と、注意した。

妹改め僕の妹バージョンと、僕改め妹の僕バージョンは、急いで身支度をした。

 

なぜか、洗面所は僕が占領し、妹が台所で顔をごしごし洗った。

もちろん、いつもの通りなのであるが、母や父からは

「今日は、ヨーコちゃんがヒロ君に洗面所譲ってあげてるんだ。優しいね!」

という話になっていた。そして、僕というか妹は、髪を洗い、ブローして僕の天パを今風のお洒落な髪型に変えた

「ヒロ君、どうしたの?ガールフレンドでも出来たの?」

母親は妹というか僕の姿を見て驚いた。

すると父親が

「お前もお洒落すればモテると思ったが、勉強熱心だから敢えて言わなかった、メガネをやめてこのお金でコンタクトを買いなさい。」

父親は、以前から、ルックスに大差がない妹と僕との華やかさの格差に疑問を持っていて、僕は高校時代は地味にして受験に専念して、晴れて大学生になったらコンタクトにすればそれなりに女の子と仲良くなれるのではと思っていたそうだ。

無論僕だった僕には高校時代に異性と仲良くなるつもりはなかったのだが、僕になった妹を見て、父親は小遣いからコンタクト代を用立ててくれたのであった。

「あらあら、ヒロ君、若い頃のパパに似てカッコいいわね!」

母親も妹がプロデュースした僕(ここからは「新僕ちゃん」と呼ぼう。)を見てうっとりしている。

「それにしてもヨーコちゃん、今日はなんか頭ぼさぼさよ。ちゃんとしないと・・・。」

その反面、ズボラな妹というか僕(ここからは「新妹ちゃん」とでも呼ぼう。)はダメダメな妹であった。

新僕ちゃんが出かけた後、僕こと新妹ちゃんは、母の指導が入り、ヘアスタイルを整えて、遅刻しそうになったので

父親の好意に甘えて、クルマで送って貰う事にした。

そして、父親は妹には本当に甘いんだなと痛感してしまった・・・。

ここからは、イケメンになった僕の話=新僕ちゃんの話である。

 

「なあユージ。あそこにスゲーイケてる奴いるな。誰だろう?」

「なんか見たことあるな。コータ話しかけて来いよ!」

「おはようございます。コータ先輩。それにユージ先輩・・・。」

「えっ?その校章の色、同じ学年じゃない?」

新僕ちゃんは、今は兄になっているので、先輩達と同級生だという事を思い出した。

「ああ、そうだった。ごめん、メガネ外してて僕だよヒロだよ!」

「ええええええ!! メガネ外して、髪型を変えただけで凄い変わりようだな!!」

「そう、父親に言われて、帰りにコンタクトにするから、通学路ではメガネかけるよ。」

新僕ちゃんは、そう言ってメガネをかけると、コータとユージは、思い出したように

イケメンを見て僕だった事を思い出した。

 

教室に入ると、教室中がどよめきだした。

「ねえねえ、マネージャーのメガネ君が、タレント2人よりもイケメンになってるよ!」

「うそぉー全然ダメ男だったと思ったのに凄くイケてるじゃん!!」

「なんか地味だったころにメガネ外すとイケメンかもって思ってたんだ、唾つけておけばよかったな。」

「いや、あんたどんくさいメガネって言ってたじゃん。」

 

それにしてもメガネの評判悪すぎ、ここで、メガネの事を擁護するが、世にいるメガネ男子がダメなのではなく

メガネをかけた僕(今は妹だが)は、女子生徒から見れば自信が無いダメ男にしか映らなかったようだ。

もちろん、妹は1学年上の授業はわからないので、メガネを外したままで授業を受けていた様だ。

先生達は新僕ちゃんの様子に違和感があったようだったので、敢えて、授業中に指して答えさせようとはしなかった。

 

そんなのとは別に僕こと、新妹ちゃんと言えば

授業中にずばり答えて、先生の些細なミスを指摘して、クラスメイトからは

「ヨーコちゃん神が掛かっている!!」

「急に勉強できるようになったね!!」

「少し、真面目になってない!?」

等と言われるようになった。

何かよくわからないが、近くの男子生徒達が、新妹ちゃんを見て

「放課後一緒に図書館で勉強していかない?」

と誘って来る。

心の中で男には興味ないからと、つぶやいても

やたら男子生徒が寄って来る。

これでは、折角、JKになった旨味が無い。

せめて、放課後、クラスの同級生の女子たちとタピオカジュースを飲みに行くなどのイベントをこなしたいのだが・・・。

いや、まてよ。今一年生でこの学力なら、今迄狙っていた大学以上の一流大学も目指すのも夢じゃないか

それなら、こいつらと一緒に勉強するのも有りか

それにしてもメガネ率高いなぁー

いや、ここでメガネに触れると世のメガネ男子を敵にしてしまうからやめておこう・・・。

 

昼休み、新僕ちゃんこと視力が悪いイケメンは、色んな女子に囲まれていた。

くさっ

今迄気にならなかったけど、女子生徒が集まると臭いと臭いがぶつかり合って

とても不愉快なにおいになるという事に気付いてしまった。

もし、今度、女子に戻れる時があったら、気を付ける事にしよう。

「ねーねーヒロ君、学食に行かない?」

クラスメイトの女子達が言って来る

一応先輩だったわけなので無下に出来ない。

「いいですよ行きましょう。」

「いいなぁー。鉄道談議で盛り上がったヒロ君はもういないのかよー」

と、恨めしそうにこちらを見ているオタクさん達。

おにぃちゃんもああいうカテゴライズされていたのだと思うと、とても切なく感じてしまう・・・。

そんな人達はほっといて、クラスメイトの女子7人を引き連れて学食に行くと

男子に囲まれて

がつがつ大食いしている自分の姿を発見

「おにぃちゃ・・・、いや、ヨーコ!!はしたないよ!!」

「嗚呼!? あっ、ヨー・・・、僕じゃなくて、兄貴!!」

学校での兄妹いや妹兄の再会シーンなのだが、凄い違和感。

 

「あの、ヨーコさんのお兄さんですか? 凄いんですよヨーコさん!! フードファイターになれますよ!!」

あたしのクラスメイトというか、今は兄のクラスメイトが、昨日までのあたしをキラキラした善望のまなざしで見ている。

しかも、可愛いとかじゃなくて、フードファイターとして尊敬を集めている・・・。

これは、もし、自分の姿に戻った時に取り返しのつかない人間関係が構築されているのではないかと不安になってきた。

おにぃちゃんはいい、あたしのおかげでモテモテハーレムモードだ。如何にもなろう系主人公、再転生したらみんな僕に惚れているモードだ。

でもあたしは違う、再転生したらびっくり人間フードファイター少女だ。

きっとイケメン先輩達は振り向いてはくれない・・。

 

「おっ!? ヒロの妹のヒロコちゃん。カツ丼8杯目か?すげーじゃん。俺も挑戦するか?」

「やあ、ユージ、いや、ユージ先輩」

「おばちゃん、俺もかつ丼10杯挑戦するわ」

「あいよ!!」

 

「ヒロ君、あなたの妹ちゃん、凄いね。ユージ君と隣で仲良く食べてる。ちょっと羨ましい・・・。」

あたしが、あたしであった時代、ユージ先輩とここまで至近距離にいた事はない。いつもダメガネ兄が間に入っていた

もしかしたら、再転生したら、ユージ先輩と付き合えるチャンスなのか???

「そうそうヒロ君、何食べる?」

それにしても、隣のブスうるさいなぁ・・・。

「あれっ?あなたカナさん!?」

「やだぁーそうそう、覚えてくれてたのね。ユージ君もいいけど、昨日、ヒロ君とお話してなんかビビってきたんだ!」

なんだこいつ、あたしの事しめて、おにぃちゃんの事散々メガネ禿って罵ってたくせに!!

「ねぇねぇ、僕ね最近激辛ブームなんだ、お昼は軽く食べて、北極ラーメンを食べに行こう!」

「いいねぇー!!」

けっ、カナ先輩、仕返ししてやるぞ!!

 

昼食も終わり、兄妹はそれぞれの教室に戻っていった。

新妹ちゃんは急激な腹痛に悩まされていた。

ぎゅるるるーーーーーー

「もうだめかも、センセー、トイレ―」

男女共学の高校における女子の禁じ手を使ってしまった。

これは100%トイレでうんこをするということを男子に印象付ける行為である。可憐な女子を演じるには

「貧血で保健室に行ってきます。」などと、言うのがベタな返しだったが、そもそも昨日迄は、鉄道好きなメガネ男子だったわけなので、そんなテクニックは使わず、ストレートに教師に打ち明けたのであった。

 

先生は

「君は、裏表無くて好感が持てる女子生徒ださっさと行っておいで」

と、喜んでいた。あとで妹に聞いた話だが、この先生は、女子生徒の嘘に辟易していたらしく、ストレートな発言をしてくれた新妹ちゃんの発言を嬉しく感じたそうだ。この一連の僕の行為は、1年生の女子生徒から、「排泄の女神」として語られる事となり、今後、当校で、女子もストレートにトイレを我慢する事なく行けるようになったターニングポイントとなった有名なエピソードではあるが、その時は、こんなことはどうでも良かった。ただ単に食べ過ぎてうんこが漏れそうだっただけなのである。

 

トイレに駆け込むと隣で、凄い放屁の音がした。

ブッブッブ―――――

トイレから出ると、鏡で自分の姿を入念にチェックする、上級生の女子がいたのであった。

「ねーねー、あんた、ヒロスケの妹だよね。なんか、隣のクラスでヒロスケが陽キャ化したって聞いたんだけど、あんたが仕掛けたのか?ヒロスケのくせに!クスクスw」

 

昔からだが、このミユという美少女は顔に似合わず性悪である。その癖、凄い放屁音だ。きっと、この女こそが、教室を抜け出す時に

「せんせぇー貧血でーちょっと保健室に行って寝てきます。」

などとほざいたのだろうなと容易に想像できたのであった。

それにしても彼女は顔とスタイルが良いので、どんなに辛辣な罵りを受けてみても、あわよくば付き合う事は出来なくても、幼馴染の誼でデートとか出来ないかなと思っていたが、今回の放屁のボリュームの高さで完全に幻滅してしまった。それと同時に彼女が母親になったら子供には好かれるだろうなとちょっと思った。お子様というのは、おならやうんちがとても好きなので、子供の前でこのような豪快な放屁をすれば人気者になるだろう、勿論僕には係わりの無い事なのだが・・・。