書きたかった猫の終末期のこと③ 長生きの秘訣 | きじトラとアビシニアンズ

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本日最終話

 

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パタっと食べなくなって、大好きなミルクもほとんど飲まなくなった。

 

20歳をこえたころから、水分は水よりミルクを好んで飲んでいた。

 

食べなくなってどうしているかというと

 

 

 

 

以前はよくしていたスフィンクス座りで佇むことが多くなった。

 

具合悪そうに寝ているわけではない。

 

それだけでも嬉しい

 

具合が悪そうなのは見ているほうも辛いもの。

 

結果から言うと

 

食べ物を口にしなくなって8日後

 

水曜日に食べなくなって、翌週の水曜日に旅立った。

 

 

その1週間は寝てばかりではなく

 

庭を眺めたり

 

 

 

 

 

庭に出るのが好きだったので窓を開けると 嬉しそうに自力で出る。

 

庭をよたよた歩き

 

 

 

 

風薫る5月の庭の香りを楽しんでいた

 

亡くなる2日前まで。

 

 

 

時々トイレを猫ベッドがわりにして

 

 

 

 

私たちや妹猫2匹の様子を眺める。

 

不思議なことに、アビは子猫時代からあまり寝ない猫だった。

 

他の2匹が日中日向で寝ていても、寝ないで

 

あちこち家の中を歩いていた。

 

 

亡くなる2日前まで2階へもちゃんと上がってきていて

 

排泄はトイレでする。

(1階にも増設トイレあり)

 

猫も人間と同じなんだね

 

猫としての尊厳、プライド。

 

2階のトイレでへたりこんでしまったのを見て涙がでた。

 

 

偉いねアビ、がんばってよく2階まで来たね。

 

 

 

亡くなる2日前から行動が変わり

 

お風呂場へ行きたがる

 

お風呂場が好きな猫ではあったけれど、

 

懐かしんでるそれとは違う。

 

 

 

あきらかに暗いところ 死に場所を探してる感じ。

 

最初のマロンも旅立ちが近くなった時、ぐったりしていたにもかかわらず

 

スタスタ歩きだして玄関やお風呂場に向かったのだ。

 

家と外を行き来していた昔の猫は

 

こんな風にして姿を消してしまうのだろう。

 

 

 

 

ソファやチェスト はたまた玄関の下駄箱の下へももぐる。

 

でも どこも違うらしい

 

タイミングも違うのかな。

 

 

 

そろそろ別れの時が近づいているのね。

 

 

食べなくなってからリビングに布団を敷き、アビと一緒に寝ていたのだが

 

夜、暗い部屋で動きにくくなった身体ながら

 

チェストやソファの下に移動を繰り返していた。

 

 

 

ここから始まる長い夜

 

 

 

 

鳴き声はしないけれど、猫たちだけに聞える声でか

 

はたまたテレパシー呼びかけたのか

 

3番目の猫ルディ(目がみえない)がアビのそばに来て

 

 

 

 

アビから何かを言われていた

 

旅立ちの前日の夜はまだまだ心臓の鼓動はしっかり力強い。

 

その夜はパタン パタンと 動かなくなってきた手足をなんとか使い

 

何度も寝返りを打つ。

 

手を当てるとすーっと痛みなのか力みが抜けるのがわかる。

 

その繰り返しで夜が明けた。

 

朝、鼓動は少し弱くなってきているがまだ大丈夫そう。

 

ただアビの大好きなとーちゃんが帰宅するまで持つか微妙

 

アビと一緒にいるようにと

 

オットをいつもより早い時間に起こす。

 

30分アビを撫でて

 

「アビもう頑張んなくていいからな」

 

涙声でしぼりだすように言ったオット。

 

安心したのか

 

その10分後ぐらいに穏やかに旅立った。

 

オットの言葉を聞いてから徐々に鼓動がゆっくりになっていった。

 

 

見事に生き抜いたアビ

 

年をとって枯れるように自然に亡くなる

 

その姿は本当に多くのことを教えてくれた。

 

経験させてもらえてありがとう。

 

 

一緒に過ごした時間の長い短いだけでは語れない

 

飼い主家族との絆の深さ、濃密さはそれぞれだと思う。

 

その時間の長さはいろいろだけど

 

きっと飼い主と暮らす猫たちは

 

一緒に過ごした日々は喜怒哀楽にあふれ

 

どれも素晴らしい経験かと。

 

長い寿命をまっとうし

 

、生きるということ

 

死ぬということ

 

しっかり見届けさせてもらえた私は少しだけラッキーだったかも。

 

3番目も猫ルディは去年18歳で突然亡くなった。

 

3匹の猫が19歳、21歳、18歳で旅立ち

 

よく長生きの秘訣は?と聞かれ

 

考えみた結果 秘訣は2つ

 

それは

 

①私が老猫と思っていなかったこと。

 

冗談でも猫たちに「おばあちゃん猫」とは言わなかったこと。

 

②毎朝起きて顔を合わすと

 

昨日もありがとう

今日もありがとう

明日もありがとう

 

と、言って頭を撫でていたこと。

 

よかったら試してみてくださいね。

 

最後まで読んでくださり ありがとうございました。

 

今の私は最後の4番目の猫 クリコ4歳と暮らしています。

 

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