遅まきながら読みました。
アビ19歳10カ月(人間年齢換算95歳)
20年ぶりぐらいかな、久しぶりに読んだ佐藤愛子先生の著書。
かつては、そんなオバサンが沢山いた。
そのオバサン達は鬼籍に入ってしまったり
元気をなくしておこもり状態だったりで
身近にいなくなってしまった。
それゆえページを進めるほどに健在を示す愛子節炸裂が
非常に懐かしく頼もしく、
あっという間に読んでしまった。
残りページが少なくなると、もったいなくて
ちびちび区切って読んでみたり。
久しぶりにそんな感覚も味わった。
すっかり忘れいた遠い記憶が鮮やかに蘇った一節をご紹介。
この国では昔から、猫の飯は残飯に鰹節をかけたものと決まっていた。
犬の飯は魚の骨やら肉片、
野菜の煮物にそれらの煮汁か味噌汁の残りを
残飯にかけた「汁飯」と決まっていた。
--『九十歳。何がめでたい』 より抜粋--
そうだった。祖父の家の柿の木の下に繋がれていた
タロウ(雑種赤犬)もアルミ鍋入れられた
そんなご飯を美味しそうに食べていたと懐かしい。
懐かしく、笑って元気になる1冊。
佐藤愛子先生、ぜひ続きが読みたい!
さて、もう1冊。
コチラを読んで面白そうとポチった本。
それはたまたま移動の時期だったのか、わからないけれど
3.11の後、近所からカラスがいなくなったので
カラスが鳴いていると私には妙な安心感がある。
今朝も鳴いていた。
想像していたより分厚い本。
動物行動学が専門の松原始氏の
マニアック視点とわかりやすく
読みやすい文体でするする読めます。