猫の強制給餌と自宅での点滴 -猫の腎不全ー | きじトラとアビシニアンズ

きじトラとアビシニアンズ

猫と日々のあれこれブログ♪

腎不全のマロンの日々を書いているので、何件か問い合わせメールをいただきますので、

猫が病気になった時考える強制給仕と点滴について書いてみます。


キジトラのマロンは18歳と11カ月。

腎不全ステージ4.

6月初旬に具合が悪く動物病院へ連れて行ったところ、数値は非常に悪く

病院で24時間点滴と導尿で一時的には症状は改善されるかもしれないが、

年齢を考えると僕はうちの猫にはしませんと獣医師から言われました。

私たちにもその選択はありませんでした。



自宅での皮下点滴を4日ごとに行っていたので、膀胱炎の抗生剤をもらって帰宅。

毎日点滴に変更。

その後は抗生剤で膀胱炎は改善され、体調は上向きながらも一喜一憂。

食事だけは、具合が悪いにも関わらず以前よりも増え、

ガツガツという表現が当てはまるほど食べたので、生きる力を感じていました。

甲状腺機能亢進症もあり、正常範囲内だったのを膀胱炎で弱った時に

薬の調整をし、数値が少しあがったのが食欲につながったのかもしれません。

それが食欲が落ち、食べなくなって3日。水も取らなくなったので

このまま自然に枯れるように・・・かと迷った挙句、再び強制給餌を行いました。

結果的に回復しました。

朝晩 シリンジで10ml



20150623

イヤイヤ と抵抗しますが、口の横から何回かに分けてチュっと入れます。

量的には1回10mlでは足りませんが、とても嫌がるのでそれ以上を与える気にはなれず。

それでも翌日には回復しているのが顕著にわかります。

何より栄養が入る事により身体がしっかりする。 そして少しずつながらも食欲も復活。

5回与えた翌朝には、なんと2階まで上がってきて(本来の猫トイレがある)

その後は大好きな庭に走り出るまでに回復。

2015・6・24


今回与えたのは別なものですが、このキドナを以前は使っていました。




ー猫の皮下点滴ー


点滴にかかる時間は10分弱。

加圧バッグに入れて、500mlのラクテック液を2回で使い切ります。

つまり1回250ml。

以前はお座り状態で点滴されていましたが、体力的にしんどいらしく

ここ5日は、この伏せ状態を自らします。


背中の皮をテント状に持ち上げて、皮膚と身体に隙間を作ってから針を刺す。

自宅点滴をするまでに、病院で3回獣医師から手ほどきを受けます。


点滴液は最初に電子レンジで温めて。

液が冷たくても熱すぎてもダメ。体温程度に温まったのが良いようです。



点滴中はこんな顔。

身体が楽になるのを実感しているのか、最近は嫌がらず

ゴロゴロいいながら点滴されていますが、

以前はゴロゴロ言うときもあれば、嫌がる時もあり、

針を刺す人、前から補ていする人と二人がかりでの作業です。


点滴というと人間の点滴をイメージしていたので、始めるまでに抵抗がありました。

しかし猫の腎臓機能の温存の為には、動物病院で薦められたられたら行うのが

良い選択ではないかと、私は思います。

点滴の実態を知らず、行うことを躊躇して進行させてしまった後悔から。


病院での通院点滴は猫にも飼い主にのストレス。

「病院が好きなコはいませんから」と
かかりつけの獣医師は自宅点滴を提案してくれました。

もし自宅で可能であれば、ネコにも飼い主にも負担の少ない自宅での点滴をおすすめします。




以前の強制給仕と皮下点滴の記事はコチラ


きじトラとアビシニアンズ