桜の樹って、花が咲く時と秋の落ち葉の時期以外は存在を忘れられがち。
今年の4月に書いた咲かなかった桜の話の続き。
その後、窯や桜がどうなったのか気になっていたら
別件で声がかかったついでに昨日見に行ってきた。
夏場は木陰を涼しい風が吹き抜け、そこだけ灼熱とは無縁だった庭。
建物や樹は、陶芸の場所を残して取り壊されていた。
たぶん来週にはそこも更地になっていることだろう。
隣のイタリアンレストランもなく、ショベルカーの音がガガガガ響いてた。
変わりゆく景色に心ときめくワクワクする場所があるように、
変わりゆく事に一抹の寂しさと残念さを感じる場所もある。
新しい建物が建ってしまうと、以前の様子を思い浮かべにくくなるかも。
でも、この桜の樹の事はいつまでも記憶していると思う。
2014年6月 紫陽花の季節の覚書。