咲かなかった桜の話 | きじトラとアビシニアンズ

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猫と日々のあれこれブログ♪

この時期は一気に緑指数があがって、

いたるところでグリーン グリーン
陶芸の工房がある敷地の茶室も緑に包まれて、とても気持ちがいい。

木が多いので夏は涼しく、1年中草木のいい香りがしている。

そんな場所ももうじきなくなる。


陶芸の先生は広い土地を所有していて、

退官後に工房や贅をつくした茶室を作った。

先生にはお目にかかったことはない。

先生が急逝した後、生徒たちが窯を引き継いで自主運営の工房となっていた。

私は数年経ってから、その工房へ紹介されて陶芸を楽しんでいたのだ。

その工房も4月いっぱいで移転。

建物は全て壊され、マンションに変わる。


工房の裏手には大きな桜の樹があって、毎年きれいな花を咲かせていた。

それが取り壊しが決まった今年は花を咲かせなかった。

日常にひそむ不思議。

取り壊しと同時に桜の樹も切られてしまう。



桜の抵抗

諸行無常