若かりし頃のビニールハウス建設の経験を活かして中古ビニールハウスの解体と販売を
長らくいたしております。
始めた当初は、ビニールハウスの中古を移設するような発想は世間に根付いておらず
中古のビニールハウスなんて使えるはずもないと、からかわれてまいりました。
いかにすれば、移設先でスムーズに建設できるかと随分と創意工夫と悪戦苦闘し
おかげさまで、今ではビニールハウスの中古が世間に認められてまいりました。
そのせいもあり最近では、悪質業者や鉄屑目当てだった外人の参入も目立ってきました。
この人たちは、地主様に古く不要になったビニールハウスの無償での解体処分話を持ち掛け
とても再構築できない物を、自らは何もせずヤフオクなどに出品して利益を得ているやからです。
私共は、アーチパイプに錆びの無い移築可能な物件を地主様より買取、解体してして部材ごと整理して
なまし線でバインドして、ユニック付の運送会社に運送を依頼してお届けしております。
解体前の写真撮影とDVD焼き付け、計測、物によっては現物への合番書き込み、盗難防止の為の
防犯カメラの設置など色々と致しております。
写真の解体したハウスの画像は、とある業者が地主より無償にて上物を引き受け販売した物です。
このハウスは、温州ミカンの温室栽培が始められた40年以上前に地元の農協の柑橘指導員のA氏が
考案しメーカーに作らせたハウスです。
当時は、45×75mmの角パイプを曲げ加工する工場が無く、細いH鋼を曲げて合掌に使っていました。
当然予算も多くかかり施工も大変だったため、このタイプのハウスが普及しました。
この区域では、温室ミカン栽培が終焉を迎え錆びた骨だけになったこのタイプのハウスが
多く存在します。
合掌が入ってなく樋から上は、19mm~22mmのアーチパイプだけで
雨樋もレインペットですので台風に弱く歪むと谷換気が上手く巻き上がらないなどの
欠点があり、当然大部分のレインペットも錆びて穴が開いていて使えません。
取り換えのレインペットの新品は、一本4mで15,000~16,000円もします。
また基礎石にも捨てコンが施工されていいます。
ボルトナットも柱のプレートも錆びて使えません。
アーチパイプも酷く錆びていて、とて使えるものではありません。
錆びたアーチパイプではフィルムは錆びてない物の半分の期間も持ちません。
錆止めを塗っても同じです。
一反のハウスともなればフィルムだけでも三桁の費用が掛かります。
買取費用と解体費で相当な出費となったと思われます。
オークションなどで落札す時は事前に現物確認をお強く勧めします。
これを記事にしようかと迷いましたが
今後中古ハウスを検討する方の為にも、苦労して中古ハウスの確立をしてきた自分の為にも
お知らせすべきと思い記事にしました。
これが正解です。