まだまだ辛い。
ひたすらベッドでだるさと痛みに耐えて時間がすぎるのを待つ。


痛みが耐えがたくなると痛み止めを点滴で入れてもらう。
そうするといくらか楽になる。



そうなったタイミングでベッドを起こして頑張って上体を起こすようにした。

が、昨日と同じく40度くらい傾けただけでかなりキツイ。


やはり頭が上になるとだめなようだ。
首にも負担がかかる。


姿勢を保っていられずに数分で元に戻すのを繰り返していた。



病院では朝と夕方に穏やかな音楽が流れるのだが、その音楽すら恨めしい気持ちで聞いていた。

(退院して数ヶ月経った今でも頭の中でメロディーを流すことができる)



夫がお見舞いに来てくれていたので、身の回りの整理をしてもらったり、歯磨きを手伝ってもらった。


この時は歩くことなど到底できなかったので、コップに水を入れてもらいベッドで歯磨きをして、うがいの時は洗面器のようなものにべーして洗ってもらっていた。


介護状態である。


この術後数日間は、身体的には人生で一番辛い時間だった。


健康のありがたみをこれでもかと味わった。

自由に動けること、
どこも痛くないこと、
ごはんが食べられること、
本当にありがたいことだ。


病気で治療をしている人は皆こんなに苦しいのか、と初めて実感として感じることが出来た。


そしてこれからは病気で苦しい思いをしている人にもう少し寄り添えるだろうとも思った。
病気で苦しんでいる人がいたら親切にしたい。
心からそう思った。



あと思ったことは、
「運動して体力をつけなきゃ!」
ということだ。


私は元々体力があまり無い方だ。
メンタルは強い方だが身体的な疲れには弱い。
疲れやすく、すぐに休憩したくなるところがある。
だから今こんなに弱っているのだろう。

退院して体調が元通りになったら家で放置されているリン〇フィットを再開しよう。
と心に誓った。



同時に、退院して元気になったら悔いの残らないように好きなことをたくさんしたい!とも思った。