翌朝ICUで目を覚ますと、めちゃくちゃ身体が痛かった。


傷の痛みではない。

肩や背中のあたりがとても痛かった


手術直後は自分ではまともに動けないため、就寝中は看護師さんに体位交換してもらうことになっていた。

しかし夜に一度やってもらったきり右肩を下にしたままずっと寝てしまったので、寝違えたような状態になりそのせいで痛いのだろうと思っていた。


朝の血圧測定と体温測定の時も、顔をゆがめるほど痛かった。


それを訴えると痛み止めの点滴を追加してくれていくらか楽になった。



今日からはなるべく身体を動かさないといけない
そうしないと、術後の影響で内臓が癒着したり腸閉塞を起こしたりするリスクが高まるのである。
これもネットで何度も見た情報だったので充分分かっていた。

激痛をこらえて立ち上がり、一歩一歩歩く人のブログをたくさん読んだ。



看護師さんが来てくれて、ベッドを起こして立ち上がり、その場で足踏みを10回する。


が、これがめっっっちゃくちゃきつい。


何がつらいって、これだけの動作がとても疲れる。


まず、寝ている状態から身体を起こすとものすごい気持ち悪くなり、驚くほど息が上がり、血の気がすーっと引いていく感じがするのだ。


私は元々脳貧血の気があり、長時間直立不動でいると急激にだるくなり、フラフラしたり、酷いと意識が遠のいてしまう。

学生時代は朝礼で倒れたこともあった。


今でも体調が良くない時に電車等でずっと立っていると気持ち悪くなったり意識を失いそうになる。
お酒を飲んだ時もそのような症状になることがあり、倒れ込んで店員さんに助けてもらうこともあった。

まさにその時の症状である。



実際に足踏みをした後に血圧を測ってもらったら、低くなっていたらしい。
看護師さんが「起立性低血圧かな」とおっしゃっていたので後で調べたら、まさにその時の自分に当てはまる状態だった。


傷の痛みよりはるかにそっちがキツかった。



そしてもう一つ辛い症状があった。


首の後ろを中心に肩、背中あたりが痛むことだ。

これがかなりの痛みなのだ。



これも体質なのだろうが、昔から自分の身体に合わないマットレスや椅子などで背中が痛くなりやすかった。


特定の電車や映画館の椅子が合わなくて、上映中にものそすごく背中が痛くなり内容に集中できなかったり(109シネマズの椅子が苦手😂)、
合わないマットレスで寝ると、起きた時に身体がとても痛くなり、寝たのに余計に疲れていたりしてしまうのだ。

その時と似たような痛み方だった。



後から主治医先生に聞いたところ、私が受けたロボット支援下手術は頭を下にして30度ほど傾いた態勢で行われたらしい(初耳なんだけど!)



それにより首に負担がかかって、脊椎ヘルニアのような状態になってしまっているのかもと言われた。



この起立性低血圧のような症状と脊椎ヘルニアのような症状がとにかくきつかった。


傷の痛みばかり心配していたが、そんなのなんでもなかったくらいである。



血液検査等は問題なかったようで、看護師さんから午前中には一般病棟に戻りますからね~と言われたが、こんな体調で戻るのかととても不安になった。
何しろ全く動けないのだ。



上半身を起こすだけでものすごい倦怠感、息切れ、首の後ろの痛みに襲われる。
言葉にするとあまりインパクトのない症状だが、本当にこれがきつかった。。


もちろんこれは私個人の体験だが、私のように元々体力がない人、脳貧血になりやすかったり起立性低血圧の傾向がある人、背中や首筋が痛みやすい人は気を付けておくと良いかも知れない。



背中の痛みを訴えたからだろう、整形外科の先生が出張診察的な感じでICUに来てくれた。

主治医も「一体こいつはどうしちゃったんだ」という感じだったのかも知れない。


持ち運べるレントゲン?を設置して撮ってくれたようだ。

その時は痛みと怠さで朦朧としていて本当に辛かった。。