クリニックに着いて受付を済ませてから、検査の準備に入る。



まずは着替えだ。
背面(お尻の割れ目)に切れ込みが入った紙パンツを履き、その上からガウンを羽織って検査室へ。



看護師さんの案内で検査台に横になり、鎮静剤の点滴を入れられる。
「寒くないですか?」「先生が来るまで少し待っていてくださいね」などと親切に声をかけてくれた。



そして看護師さんが一度退室し、先生が来るまで20分くらい一人でぼーっと検査台の上で待っていた。
狭い部屋だがモニターが何台もあり、そこに私の名前と誕生日と性別がローマ字で表示されていた。
なんだか物々しく感じられる。



そして先生、看護師さん、検査技師さん(多分)が入ってくる。
3人がかりでやるのかと少し驚いた。


ジェルをお尻に塗られるのは意外と不快感はなかったが、予告なくブスッと肛門に指(多分)を入れられびびる。
その直後、私の指につけられた心拍数をはかるやつ(パルスオキシメーター?)がピッピッピッと急上昇してめちゃくちゃ恥ずかしかった(笑)



そしてカメラを入れられるが痛みは全くない。
お腹の中で何かごそごそやってるな~という感覚は何となくある。


モニターに自分の大腸がリアルタイムで映るのでそれを一緒に見ながら検査を受けた。



鎮静剤が入っているので一瞬ふらっとした感覚はあったが、それ以降はぼーっとする感覚もなく、モニタに映る自分の大腸は普通に見えるし、先生の声も普通に聞こえた。
ただ痛みや不快感だけが消えている状態だった。



検査時間は20分程度だっただろうか。


先生から「ポリープがあるので今から切除するが痛みはないことと、少し出血がある」と告げられる。

記憶ももう定かではないが、確か針金のような輪っかをポリープに引っかけて、その輪っかを締め上げてポリープをちょきんと切る感じだ。

痛みはない。



それから多少の出血。

これもモニターで確認できる。流血というよりも、血が滲む感じだったと思う。



「クリップみたいなもので止めて止血しますね。このクリップは少し経ったら自然に取れて出ちゃうので大丈夫です」と先生。
そのクリップをポリープの切り口に留める様子もしっかりとモニターで見えた。



この時はお腹の中でぱちんと何かを留められる感覚があった。
でも痛くは無い。



振り返ってみると、自分の身体の中で繰り広げられるそれらの処置を、よく落ち着いて眺めていたものだ。



そして処置が終わり、着替えて、休憩スペースに案内された。


照明は薄暗く、大きい背もたれのついたソファがありカーテンで仕切られる半個室的なスペースだった。


温かいお茶とお菓子を用意していただき、30分ほどそこでゆっくりと過ごした。
なんか至れり尽くせりというか、丁寧にやってくれるんだな~と感心していた。