20年以上ずっと可愛がってもらった
大切な人が逝ってしまった。

 

突然倒れて

入院してから2週間もしないうちに

あっという間に。

 

連絡をもらってから

毎日病院に通って

亡くなってからは自宅に通った。

 

葬儀を終え、

ふと気が付いたら

咲くのを心待ちにしていたはずの

庭のアガパンサスが

いつの間にか咲いていた。

 

 

 

強く、とても大きなエネルギーを持った人だった。

 

老若男女を問わず

多くの人と本音で向き合い、

深く関わり、

人生を分かち合った人だった。

 

 

大きなエネルギーを持つ人は

得るものも失うものも大きい。

 

多くを失い、

多くを得て、

波乱万丈の人生を

どこまでも強く、

自分らしく、

堂々と生き抜いた人だった。

 

 

 

あの人の別宅にも
アガパンサスが咲いていた。

 

20歳の私は、この花の名前を知らなった。

 

いつ知ったのか、

今はもう思い出せない。

 

この先ずっと

アガパンサスの花を見るたびに

私はあの人を想うのだろう。

 

 

そして、あの人から学んだ大切なことを

再確認することになる。

 

 

「本当に生きたい人生を、生きているか。」

 

 

 

自分の生き方に、責任を持つ。

 

私は私らしく、

愛すべき自分の人生を生きていく。

 

今までも、これからも

ありがとう。