私は寒がりの暑がりである。夏は地球がヤバくなりそうなくらいにエアコンの温度を常時１８℃に設定し、冬にはコタツで寝起きし、トイレ以外歩くことがない日もあるくらいである。
しかし、最近の温度上昇に伴い、コタツに入ると汗だくになるという事で、私は、サウザーの様な重低音の美声で
「私はコタツがある故に、汗だくにならねばならぬ、不快に感じねばならぬ
」と、愛を捨てるが如く、コタツに南斗鳳凰拳を放ち、押入れに追いやったのだ。
しかし、その行為を天が許してくれなかったのだろう、朝方めっさ寒いですやん。勘弁してください。
もし、過去にもどれるなら、コタツに南斗鳳凰拳を放とうとしているサウザーの様な私自身に向かって
「コタツは汗だくになり不快になるだけじゃない。お前も覚えているはずだ。コタツの温もりを。」
と、哀しみを背負ったケンシロウの様に優しく語りかけるだろう。
そして、過去の私はまるで子供の様な顔に戻り
「コ、コタツさん。もう一度。温もりをー。」
と、コタツをそのままにした事だろう。
まぁ、その前にちゃんと服を着て寝たら良いのだけど・・・。
薄着で寝たって良いじゃない。人間だもの。
みつを
さぁ、さぁ、まずは哀しみを背負いに行こ
