2月10日(水)@西尾市 総合体育館
サイバーダインつくばロボッツ 99(16-31,21-15,25-29,28-15,9-15*)105 アイシンシーホース三河
*オーバータイム
■河相選手スタッツ
17pt(3P:5/6,2P:1/4),2DR,2AST,2STL,32min

立ち上がりからアイシン三河に次々と得点を許し、開始5分で7-20の13点差に。それ以降は、河相選手と#10中川選手の3Pシュートでなんとか食い下がりますが、アイシン三河の3Pシュートが次々と決まり点差が縮まりません。2Qもアイシンペースで試合は進み、オフィシャルタイムアウトで27-41の14点差とされます。しかしロボッツはディフェンスで足が動いて徐々にリズムを掴み始めます。すると、積極的に飛び込んだ連続リバウンドを#5湊谷選手の3Pシュートに繋ぐなどナイスプレーが出て、9点差に追い上げて試合を折 り返します。

3Qは我慢の展開となります。
ロボッツは#4細谷選手の連続3Pシュートなどで詰め寄りますが、アイシン三河も#14金丸晃輔選手らがすかさず決め返して譲りません。それでも粘るロボッツは残り4分を切ったところで#5湊谷選手が3Pシュートを沈めて58-64の6点差とし、アイシン三河にタイムアウ トを取らせます。しかしその直後、アイシン三河は高確率でシュートが決まっていた#6比江島慎選手が3Pシュートを決め返して再び2桁点差に。ロボッツはたまらずタイムアウトを請求。しかし、終盤はアイシン三河のリズムで試合が進み、13点ビハインドで最後の10分を迎えること となりました。

4Q、開始45秒で河相選手がこの日3本目の3Pシュートを決めてまずは10点差。更に#12パティーロ選手が連続ジャンプシュートで続きます。また、残り5分49秒に河相選手の3Pシュートで点差を3点にします。この間、アイシン三河は2得点しか挙げることができず、後半2回目 のタイムアウトを請求。タイムアウト明け、アイシン三河は比江島選手が3Pシュートでリードを広げますが、ロボッツは河相選手が5本目の3Pシュートを決め返し て77-79の2点差でオフィシャルタイムアウト。

1ゴール差に迫り、盛り上がるロボッツベンチ。リズムは完全にロボッツにありましたが、簡単に勝たせてくれないのがアイシン三河。オフィシャルタイムアウト後に#21ギャビン・エドワーズ選手がダンクを決めてロボッツの勢いを断ちます。流れを手放したくないロボッツは後半2回目のタイムアウト。互いに点の取り合いが続く中、残り3分14秒で湊谷選手のアシストを受けたパティーロ選手がダンクを決め81-81。試合を振り出しに戻します。その後、比江島選手に決め返されますが、ロボッツは残り2分8秒で河相選手のアシストからエンダイ選手がダンク。更に細谷選手が3Pシュートで続いて、残り1分26秒で86-83とアイシン三河を逆転します。

ここからは一瞬も目を離すことができない展開となりました。

□残り1分12秒
ロボッツ#12パティーロ選手ファウル
アイシン三河#21エドワーズ選手のフリースローは1本のみイン
(ロ86-84ア)

□57.8秒
ロボッツ#12パティーロ選手がゴール下のシュート
アイシン三河、後半最後のタイムアウト
(ロ88-84ア)

□44.6秒
アイシン三河#21エドワーズ選手3Pシュートイン
(ロ88-87ア)

□28秒
ロボッツ#12パティーロ選手ジャンプシュート、リングを弾くもイン
(ロ90-87ア)

□16.3秒
アイシン三河#21エドワーズ選手3Pシュートイン
(ロ90-90ア)

□タイムアップ
ロボッツ#12パティーロ選手ジャンプシュートアウト


アイシン三河#21エドワーズ選手がこの日戦った45分の中で打った3Pシュートは2本のみ。この2本を大事な時間帯に決め、勝負は延長戦へともつれ込みました。


延長戦、ファーストシュートは互いに外れますが、比江島選手の3Pシュート、#14金丸選手の速攻でリードを奪うアイシン三河。ロボッツはたまらずタイムアウトを請求します。

タイムアウト明けに湊谷選手のアシストからパティーロ選手が決めてロボッツは初得点をあげます。その後、ロボッツはエンダイ選手が立て続けにフリースローを獲得しますが、1本ずつしか決めることができずビハインドは変わらず。そこを見逃さなかったのはアイシン三河の金丸選手と比江島選手でした。3Pシュートを決めてロボッツを突き放します。ロボッツはパティーロ選手が3Pシュートを狙いますがエアボール。その後、ゴール下で得点を重ねますが、あと一歩及ばず99-105で敗れました。


立ち上がりの7-20。3Qを終えた時点で13点のビハインド。

「アイシン三河の勝利は決まった」

そんな雰囲気さえあった場内でした。
しかしロボッツはずっとディフェンスを頑張り、要所で得点し我慢し続けていました。

「いつか流れは来る」

その時を自分たちで引き寄せたのが、4Qでした。河相選手の3本の3Pシュートもさることながら、コート、ベンチにいた全員が懸命にコー トを駆けて勝利への執念をむき出しに戦っていました。

白星は掴めませんでしたが、とても見応えのある試合でした。
試合後、なかなか鳴り止まなかった拍手がそれを証明していたと思います。

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【photo】
序盤から外さなかった3Pシュート。
苦しい時間帯もこの3Pシュートで粘りまくり、追い上げました。試合後、アイシン三河#32桜木ジェイアール選手に「いいシューターだ!!」と、お褒めの言葉をいただいたそうです。



粂川選手とのひとこま。
今、チームにエナジーを与えているのは粂川選手です。いつでも全力!


ロンTを変なとこで折って着ている河相氏。新しい……!


ベンチに戻ります。
平岡ヘッドコーチはじめ、みんながあたたかく迎えてくれます。


ルーズボールを中川選手に繋いだシーン。
身を投げ出してボールを追いかける33歳。


ここからは、より河相選手らしい写真を。
4Q、3Pシュートを決めてアイシン三河にタイムアウトを取らせたシーン。吠えてるんですが、なんだかお歌を歌っているみたいですね。


「いぇーい!」
こちらは4Qのオフィシャルタイムアウトになったときのシーン。ここでも3Pシュート決めてます。肩を落とすアイシン三河の選手とは対照的にニコニコな20番さん。
※カメラ目線ではありません。


「ふっふっかしゃ!」
このblogでは普通に使っているこの表現。意味がわからない方は河相選手まで。


「河相さん!まだしまっちゃダメだって!!!!」
と、中村選手に言われて慌てて「かしゃ!」を取り出す河相氏。


みんなとハイタッチ。
とてもうれしそうです。平岡ヘッドコーチも頭をポンポンしてくれました。


こちらは悔し顔。
本当に悔しいのが伝わってきますね。


……といった感じで、試合中はくるくると表情が変わる河相選手なのです。
楽しいことは楽しいし、悔しいことは悔しい。それをめいっぱい表現しています。プレー以外の面でも河相選手を観るポイントがたくさんあります。ぜひ、皆さんなりの河相選手の楽しみ方、見つけてみてください。


Satoshi KAWAI Official Website
http://www.kawai20satoshi.com