​ 東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が24日にようやく始まると(写真=福島第1原発のタンク群)、かねてから処理水放水に反対していたスターリニスト中国が、さっそく国家レベルの嫌がらせを始めた。まず、日本からの海産物の全面的輸入禁止である。​
 

 

スターリニスト中国、日本各所に嫌がらせ電話の洪水​

​ 次いで、民衆レベルでの嫌がらせ電話の洪水である。東電にも処理水にも何の関係も無いところに、1日数百件レベルの嫌がらせ電話をかけ、業務妨害をしている。SNSを通じて「抗議」電話をかける呼びかけが組織的に行われている(写真=北京の日本大使館も警告)。​

 

 

 まず今回の嫌がらせは、日頃、アメリカと同調し、台湾「解放」に一貫して反対している活動・行動をとる日本への報復であることははっきりしている。その絶好の口実として、処理水排水の実行が利用された。

 日本政府が繰り返し抗議しているように、スターリニスト中国の反対には何の科学的根拠もない。
 

自国原発では処理水放出上回るトリチウム垂れ流しのスターリニスト中国​

 処理水には、原子炉からの様々な放射性元素が含まれているが、これはALPS(多核種除去設備)で除去している。

 しかしトリチウムだけは除去できない。しかしこれは、問題ではない。トリチウムは、自然界にも一定数存在、また宇宙線により絶えず生成されているからだ。僕たちが日常引用する水にも、むろんトリチウムは酸素と結び付いて「水」分子として存在している。

 またトリチウムは、原発の運転中にも発生するから、原発からの温排水にも含まれている。例えばスターリニスト中国の泰山第3原発では年間143兆ベクレル(2020年)、韓国の月城原発では年間71兆ベクレル(2021年)のトリチウムを自然環境中に排出している。福島第1原発の処理水で年間に放出予定は、22兆ベクレル未満だ。

 つまりスターリニスト中国は自らも原発で大量にトリチウムを排出しておきながら、それを頬被りして、日本の処理水放出に反対しているのだ。難癖以外の何物でもない。
 

一方的な情報操作で民衆を嫌がらせ電話に動員​

​ そして「風評」を外交カードに使って、安保理はじめ、様々な場所で日本非難に利用している。さらに日本産水産物の輸入禁止という暴力的措置も行う(写真)(これに対しては、日本の漁業者も、ルール無視の暴力的共産党政権に生産物の購入を依存するリスクをよくよく認識したに違いない)。​

 

 

 そして正しい情報を何1つ知らされず、ただ中国共産党の「喉であり口である」官製メディアの宣伝に踊らされて、中国人が難癖をつけてくる。

 不公正を通り越して、吐き気を催させられるほどの不快感である。
 

安全な処理水排水と遅すぎたくらい​

 あらためて言うまでもないが、日本は、福島第1原発の廃炉に向けて、敷地の98%を占めている処理水貯水タンクを除去しなければ何ら作業を始められないのだ。

 むしろ今日まで、処理水放出を1日延ばししていた自民党政権の不作為も大きな問題だと言わざるをえない。今までズルズルと引き延ばしてきたことがスターリニスト中国につけ込まれたのが、今回の嫌がらせ行動だ。

 危険な毒物を流すではない。飲んでも何ら害がないほど希釈した水をただ流すだけだ。

 水産庁が福島第1原発近くの海で捕獲した魚を分析しても、トリチウムが不検出であったのは当たり前である。魚は尿として排出して生物濃縮されることも無いのだから、福島第1原発周辺海域で獲れた魚を食べても何ら問題はない。

 僕たちは、スターリニスト中国の悪質なデマ宣伝などに惑わされず、しっかりと廃炉に向けた処理水放出を見守っていけばよい。


昨年の今日の日記:「南極のウェッデルアザラシは、仔に潜水能力を付けるため母乳で大量の鉄分を移転」