​ 僕の投資しているREITの1つである「ジャパンリアルエステート投資法人」から運用報告書(写真)と共に、郵便局で換金できる領収書が送られてきた。

 

武漢肺炎でも増配​
 その報告書を広げた最初のページを見て驚いた。2016年9月期からの1口(株の1株に相当)当たりの分配金(株の配当金に相当)が、右肩上がりで、運用困難が予想された2021年3月期も増配となったことだ。
 2016年3月期の分配金は8,361円だったが、21年3月期は1万1320円となった。実に35.4%増の2,959円増配である。
 この間、昨年3月の武漢肺炎ショックによる急落はあったが、価格を保っている(武漢肺炎ショックの前の2月21日には81万6000円の上場来高値を付けた)。15日の終値は、前日比8000円高の69万5000円だった。
 投資による分配金を楽しむという僕の投資スタンスから、絶好の銘柄と言える。しかも買い値はさらに安かったから、多額の含み益もある(売却のつもりは無いけれど)。
 

スポンサーは「丸の内の大家」こと三菱地所​
 ジャパンリアルエステートは、スポンサーが「丸の内の大家」こと三菱地所である。
 したがって保有不動産も極めて良質で(写真=運用報告書のポートフォリオの一部)、保有不動産の簿価に対する評価額との差である含み益は2,907億円もある。

 

 いざとなれば、保有不動産の1つを売却し、益出しすれば、分配金を増やせる。したがってよほどのことが無い限り、今後も減配は考えにくい。​


含み益がバッファーで、分配金原資は豊富​
 REITは、前記の武漢肺炎ショックで、昨年3月にすべての銘柄が叩き売られた。REITでは滅多にない、ストップ安銘柄も出た。
 この時、主に地銀の機関投資家が、パニックになって売りまくった。これで価格を暴落させ、自分で自分の首を絞めた。その後、彼らは安値で叩き売ったREITをまた買っている、高値で。
 愚かな所行である。
 しかし、この間今日まで、倒産に当たる清算をしたREITは1銘柄もなかった。ホテル専門のREITが大幅減配をしたところがあったくらいだ。
 他のREITは、ほとんど分配金を下げなかった。むしろジャパンリアルエステートのように、増配すらしたREITもある。
 それは、REITが大なり小なり、保有不動産に多額の含み益を持っているからだ。大量に持つ不動産の1つを売れば、分配金は簡単に捻出できるのだ。
 

超優良REITのジャパンリアルエステートですら利回り3%強​
 世の中、超低金利といい、銀行預金など子どもの小遣いにもならない利子しか出ない。
 ある程度の余裕のある高齢者は、どうしてREITに投資しないのか、不思議でならない。ジャパンリアルエステートは、質の高い不動産(主に都心のオフィスビル)を持つから、投資口価格は高いが、それでも利回りは年に約3.3%もある。あまり優良とは言えないREITの中には、利回り5%台のものもある。
 余裕資金があれば、僕はさらに買い増ししたいとさえ思っている。

 

昨年の今日の日記:休載