今や僕たちの日常生活になくてはならないスマホやパソコンなどIT社会に不可欠なリチウムイオン電池。その原型を発明した旭化成名誉フェローの吉野彰氏(71=写真)ら3氏が今年のノーベル化学賞を受賞した。
生理学・医学賞、物理学賞で日本人研究者は惜しくも受賞を逃がしたが、自然科学3賞の最後の化学賞で、金的を射止めた。
吉野氏は、昨年の生理学・医学賞の本庶佑氏に続いての日本人の受賞。また化学賞では、2010年の根岸英一氏と鈴木章氏に続く受賞となる。さらに企業研究者としては2014年の物理学賞を受賞した中村修二氏(後にアメリカ国籍)以来の快挙だ。
なお吉野氏は、京都大学の出身。またも京大の創造力の強さを示した。