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 ボケ菅改造内閣が発足したが、代表選直後同様に相変わらず支持率は高い。18、19日の両日、朝日新聞社調査の世論調査結果を見ると、日本人とはどうしてこういつまでも甘いのか、と溜息が出てしまう。

高い支持率も、具体策では軒並み「期待しない」
 昨日の朝刊で発表された改造内閣支持率は59%と高く、不支持率25%を大きく上回っている。代表選直後の支持率は57%だったから、好調さを持続している。ちなみにクロ鳩が政権を投げ出してボケ菅政権が発足してから3カ月たつが、この間、この内閣はほとんど何の得点も挙げていない。せいぜいやったと言えるのは、代表選直後の15日の外為市場介入くらいのものだろう。
 そのような何1つ実績も挙げられていない政権が高支持率を得ているのは、ただ1つ、汚沢に組みしなかった、という一点に尽きる。
 それが証拠に、ボケ菅内閣の具体的政策面を聞くと、支持率はガクンと落ちる。景気雇用対策、外交・防衛政策、社会保障政策で「期待できる」という回答は、それぞれ順に29%、26%、36%しかなく、「期待できない」のそれぞれ54%、53%、46%より軒並み低くなっている。
 有権者は、このようにボケ菅に何も期待していない。なのにこれほど支持率が高いのは、その高さもムードだけの弱い支持だということだ。汚沢よりはマシでしょ、というわけだ。

Ozawaphobiaによるバブル人気だけ
 そんなわけで、バラマキスト民主党の支持率は依然として高く、40%を得ていて、野党自民党の14%の3倍近い支持率となっている。代表選の過熱報道で、自民党が埋没したからなのだろうが、しかし秋の臨時国会で挽回のしようもある。
 なぜなら前述したように、内閣支持率はただのOzawaphobia(オザワフォビアと読み、「汚沢嫌い」の意。「外国人嫌い」という意味のxenophobiaを基にしたリブパブリの造語である)によるバブル人気によるものだからで、有権者が政策に期待してボケ菅を支持しているわけではないからだ。超円高の持続による経済不況が秋にかけてさらに深まり、尖閣諸島問題、対中外交、沖縄の普天間問題にしくじれば、支持率は急低下するだろう。
 実際に脱汚沢色で染め上げた内閣の面々を見ても、実力のありそうな政治家は見当たらない。しょせんはアマチュアの評論家内閣である。日本の不幸は、この危機に当たって、こんな無能な政権しか持てないことなのだが、日本の美しい山河・大自然がなければリブパブリも日本にいい加減見切りをつけたい気分に陥っている。

強いオザワフォビアで復権は不可能
 さてオザワフォビアによって政権人気の浮揚に役立っている汚沢だが、政界雀によれば、秋以降に躓いて辞職ということになったらいよいよ出番だと、熟柿作戦に入っているとされる。しかし有権者のオザワフォビアは、ちょっとやそっとでは溶けるものではないので、汚沢周辺の期待はたぶ泡と消えるだろう。付け加えておけば、同調査で汚沢が「民主党の主要役職についた方がよい」はたった17%に留まり、「つかない方がよい」は74%にも達している。この強烈なオザワフォビアがある限り、汚沢が権力に復帰する可能性は限りなく小さい。
 本人の心を忖度すれば、汚沢自身はもう権力の座に復帰することを半ば諦めているのではなかろうか。代表選も、本当は出たくなかったはずだ。新進党も含めれば、汚沢はこの前の代表選まで3度戦い、勝ち、また数多くの衆参両院選挙で修羅場をくぐってきた。 その汚沢が、党員・サポーターまで含めた代表選に勝てると考えていたはずはない(何しろ政治シロウトのリブパブリですら見通せたのだから)。

議員票でも負けたのはダメージ
 代表選に当たって汚沢が唯一目標にしていたと思われるのは、党員・サポーター票と地方議員票では負けても議員票で勝ち、ボケ菅に圧力を加えられるだけの影響力を温存することだったに違いない。それが、議員票でも敗れたことは、「不敗汚沢」の自尊心と威信を大きく傷つけたはずだ。
 今は、近づく検察審査会の議決を前に善後策に余念がないだろうが、その後は「長い老後」を迎えるのではなかろうか。

ボケ菅に勧める究極の脱汚沢策とは
 さて過日のバラマキスト民主党の代表選は、一面では「元祖民主党」対「古い自民党」との対決という面があった。元来、民主党はかつての小泉改革に対しても生ぬるいとしていた急進改革派だった。郵政民営化に対しても、郵貯の地域分割や預入限度額の縮小など、まさに改革的立場をとっていたのだ。もちろん汚沢自由党が合流する前の話だが。
 それがアマチュアサークル的元祖民主党に、政界古狸の汚沢が入ってくることによって、少数派の旧自由党に民主党は乗っ取られた形になった。
 市民的常識は旧体制的な既得権擁護に取って代わられ、クリーンだった体質はダーティー色に染め上げられ、健全財政、自立は過保護バラマキ放漫財政に変えられた。
 バラマキてんこ盛りの詐欺フェストは汚沢が作ったものたが、07年の参院選で奏功したことで、汚沢支配は党全体に染み渡ったと言える。
 だから、ボケ菅が政権を持続したければ、自ら汚沢の呪縛から解き放たれねばならない。その最初の打つ手は、詐欺フェストを破棄である。汚沢に民主党内に移植されたバラマキと既得権益保護の守旧派体質を拭い去らない限りは、来年度予算編成はできない。何とか辻褄をつけても、赤字国債特例法が参院で否決されるから本予算は執行できない。支持率は急落し、ボロボロになって退陣するしかないだろう。
 まず、子ども手当と高校授業料無償化を執行停止し、戸別所得補償制度を打ち切り、高速道無料化もやめることだ。元祖民主党の良識派も、汚沢的なバラマキが持続不可能であることは承知のはずだ。
 マーケットが待ってくれるうちが華である。
 写真は南山公園のNソウル・タワーと、タワーから見たソウル市街地。台風の残したたくさんの湿気を含んだ空気のため、見通しは悪い。

昨年の今日の日記:「伊勢湾台風大災害から半世紀、今年も上陸ゼロで2年連続ゼロか、その理由は何?:狩野川台風、洞爺丸台風」