ボケ菅改造内閣とバラマキスト民主党の党人事が決まった。貫かれたのは、「代表戦後はノーサイド」のボケ菅の言葉と裏腹に徹底した脱汚沢人事である。改造内閣発足前に開かれた両院議員総会で、ボケ菅は「ノーサイド」、「412人内閣」と呼号したが、入閣者名簿を開けてみれば、汚沢派からは1人も入っていない。これほど「脱汚沢」を徹底したのは、オドロキだった。
原理主義者が党幹事長
中でも私が注目していたのは、バラマキスト民主党の幹事長と外相人事であった。幹事長には、「原理主義者」とあだ名される岡田克也外相が就任した。本人はやりかけた外交案件を途中で放り出すことを嫌がったようだが、ともかくも周囲の説得で幹事長職を引き受けた。ボケ菅にとって、汚沢本人はもとより、汚沢のリモコンになる可能性のある親汚沢分子を徹底排除する方針をこうして貫徹した。
原理主義者の岡田氏は、群れることを嫌い、派閥を持っていない。宴席も嫌いで、議員仲間と政治談義のために飲みに行っても、途中で帰るという。その際、きっちりと割り勘分を支払って帰って行くという。支持者からの贈答品も受け取らない。この人物が、かつて汚沢とともに自民党を飛び出し、新生党を立ち上げるなど、常に行動を共にしていたとは信じられない。
新外相はスターリニスト中国に対処できるか
ただしその思考は、リベラルに過ぎ、拉致問題にも冷淡だから、私は評価しない。今回起こったスターリニスト中国の尖閣諸島の領海侵犯に伴う善後策に対して、ほとんど無策であり、無礼かつ不法な中国外務省に対して何ら抗弁できていない。しかも中国の冒険主義的暴挙は、クロ鳩によって引き起こされた日米関係の悪化が誘発したと見られており、クロ鳩に外相を任命された岡田氏にも責任はある。
メディアの岡田外交に対する評価は、例えば対米密約を掘り返したことなどで評価が高いが、このような密約調査など、クロ鳩によって引き起こされたアメリカの対日不信感を助長させるだけで不必要かつ無益であった。
外相の後継は、前原誠司・国交相が横滑りする。日米関係が剣呑な時期に、安保問題に精通し、親米姿勢をとる前原氏は、バラマキスト民主党の中でも最も望ましい外相かもしれない。またスターリニスト中国の非道な覇権主義外交には、断固とした態度で臨んで欲しい。
「問題児」は追放処分
実は、この外相人事を密かに心配していた。一部に、何とクロ鳩が就任するのではないかという話もあったのだ。普天間基地移設では「最低でも県外」と無責任なプロパガンダを吹きまくり、日米関係を険悪化させ、沖縄県民の期待感を徒にかき立てて辺野古沖移設を困難にした一事をもってしても、外交センスも政治センスも共に持ち合わせていないことは明白な空っぽ男だ。ただ空手形だけを乱発する無責任男でもある。
本人は、普天間と政治と金の問題の責任を取って首相を辞任した後も、「政界引退」の口約をどこ吹く風と言わんばかりに、中国やロシアを訪問して回っていた。首相時代の外交の大失敗など、まるで意に介していないかのような無神経で、アメリカのカーター元大統領のような役割を果たすつもりだったようだ。それが、一時、外相候補にのぼったというのは、悪すぎる冗談と言うべきである。
本日記で私が繰り返し批判した「使えない」閣僚の筆頭である厚労相の長妻昭、キャミソール大臣こと国家戦略相の荒井聰、汚沢陣営に走った守旧派の総務相である原口一博、農相の山田正彦、落選大臣の千葉景子、議員会館に女性を引きこんだ拉致問題担当の中井洽は、お払い箱になった。ガチガチの農水族議員の山田の場合、たった3カ月でクビである。ざまぁ見ろ、だ。「問題児」は再任しなかったということだろう。
海江田万里の1本釣りとコケにされた汚沢派
それでも、「問題児」は入った。元社会党議員の左派の岡崎トミ子が国家公安委員長とは。ここにに、ボケ菅改造内閣の左派的性格がはっきり表れている。
拉致問題担当兼法相の柳田稔についてはよく知らないが、拉致議連に入っているのだろうか。元民社党で民社協会議員だから、親北朝鮮派でないことは確かだが、中井洽ほど本腰は入れないような気がする。さしあたって朝鮮高校への税金投入に当たる高校授業料支援だけは、阻止して欲しい。
そうは言っても改造新内閣で、要所はかなりの人物を据えており、特に汚沢陣営の海江田万里(クロ鳩派)を1本釣りしたのは、なかなかのお手並みである(経済財政担当大臣)。代表戦直後に行われた世論調査で、ボケ菅内閣は、発足直後並みの高支持率を得た。ボケ菅、特に改造の設計図を引いたであろう仙谷らは、今後、ヒールの汚沢を抵抗勢力に見立て、折にふれて汚沢叩きをして支持率浮揚を図るだろう。
汚沢派も、党と内閣人事でこれだけコケにされたら、黙っていないだろう。バラマキスト民主党内の党内抗争は激化するのは間違いない。
自民党とみんなの党は、心してボケ菅内閣に立ち向かい、一刻も早くバラマキスト民主党内閣を打倒して欲しいと願う。
写真は、上がDMZの入口にある「自由の橋」(手前)と統一大橋。下はソウル、戦争記念館のモニュメント。
昨年の今日の日記:「自費出版のお勧めと甘い罠にはご注意を:DTP、新風舎、文芸社」
原理主義者が党幹事長
中でも私が注目していたのは、バラマキスト民主党の幹事長と外相人事であった。
原理主義者の岡田氏は、群れることを嫌い、派閥を持っていない。宴席も嫌いで、
新外相はスターリニスト中国に対処できるか
ただしその思考は、リベラルに過ぎ、拉致問題にも冷淡だから、私は評価しない。
メディアの岡田外交に対する評価は、例えば対米密約を掘り返したことなどで評価
外相の後継は、前原誠司・国交相が横滑りする。日米関係が剣呑な時期に、安保問
「問題児」は追放処分
実は、この外相人事を密かに心配していた。一部に、何とクロ鳩が就任するのでは
本人は、普天間と政治と金の問題の責任を取って首相を辞任した後も、「政界引退
本日記で私が繰り返し批判した「使えない」閣僚の筆頭である厚労相の長妻昭、キ
海江田万里の1本釣りとコケにされた汚沢派
それでも、「問題児」は入った。元社会党議員の左派の岡崎トミ子が国家公安委員
拉致問題担当兼法相の柳田稔についてはよく知らないが、拉致議連に入っているの
そうは言っても改造新内閣で、要所はかなりの人物を据えており、特に汚沢陣営の
汚沢派も、党と内閣人事でこれだけコケにされたら、黙っていないだろう。バラマ
自民党とみんなの党は、心してボケ菅内閣に立ち向かい、一刻も早くバラマキスト
写真は、上がDMZの入口にある「自由の橋」(手前)と統一大橋。下はソウル、
昨年の今日の日記:「自費出版のお勧めと甘い罠にはご注意を:DTP、新風舎、文