kawanobu日記/辻本清美の社民離党とバラマキスト民主党の予算編成方針のデタラメを批判する 画像1

 社民党衆院議員の辻元清美(大阪10区)が27日、離党表明した(写真)。長く党籍を置いた社民党が連立政権から離脱し、それに伴いせっかく射止めた国交省副大臣を辞任せざるをえなかったこと、本来は政治家として後輩である党首の福島瑞穂とそりが合わなかったこと、そして最大の理由である社民党のままでいては早ければ年内にも予想される解散→衆院選挙で民主党に対立候補を立てられ、そうなれば落選確実、だからだ。

辻元清美、いずれ民主入党へ?
 秘書給与詐取事件で有罪となりながら、臆面もなく民主党の推薦を受けて議員職に復帰してきたほどの「ええかっこし」だから、「落ち目の男(落日社民党)をボロぞうきんのように」捨て去った。
 当面無所属で活動するというが、次期選挙で勝つためには、衆院3分の2に近い議席がどうしてもほしい民主党に、思惑が合致するからいずれ入ることだろう。しかし、入るべき民主党は泥舟である。恩義のある自民党が野党になったからとさっさと民主党に移って、今夏の参院選でうえなく落選した田村耕太郎の二の舞になる。民主党に入ったところで、旧籍の社民党支持者からは嫌悪されるだろうから、自民党の松波健太議員に勝てない。
 三行半をつきつけられた社民党の方も、いよいよ党崩壊も間近という感じになった。社民党離党は、今後も続くと思われるからだ(次は、福島瑞穂と仲の悪い阿部知子あたりか)。
 北朝鮮の金正日体制が崩れるのが早いか、社民党の解党が早いか、いい賭けになるのではないか。そう言えば、社民党はかつて北朝鮮の労働党とベッタリの党であり、金正日が日本時拉致を認める直前まで、拉致は日本政府のデマ、と言い続けてきた反国民的政党である。共に泥舟として沈むがよい。

国滅んでバラマキと福祉栄える
 ところで辻元が寄らば大樹の陰と寄りそうな、バラマキスト民主党ボケ菅内閣の来年度予算編成の方針が大枠固まったが、おそらくは予算は作れないで内閣の終止符を打つのではないか。
 そもそも予算編成方針自体、まさに亡国に向けての予算に近い。バラマキの詐欺フェスト関連(高校授業料無償化、子ども手当、農家の個別所得保障などなど)と社会福祉費自然増1兆3000億円をそのまま認めるが、残り政策経費を1割一律カットだという。教育や科学技術予算、そして隣国の共産中国の膨張の前にじり貧化を続ける防衛費が、さらに落ち込む。このままでは、国滅んでバラマキと福祉栄えるというとんでもない社会主義的破綻国家への一里塚となる。
 詐欺フェストに盛られたバラマキの巨額なムダを続けるために、必要な予算も削るなど、そもそもバラマキスト民主党の連中の精神構造を疑う。全員、統合失調症の診察を受けた方がいい。

生活保護受給者に向精神薬の横流しが横行
 例えば、国交省関連では今年度予算で18%も公共工事が削られたが、今では必要な道路などの更新・維持管理の費用すら出せない水準という。だから「査定大臣」として率先して公共工事費を削った前原誠司大臣がむくれるのである。口には出さないが、社会福祉費の大盤振る舞いが不満であることは間違いない。
 一昨日の朝日新聞夕刊の一面に載っていた記事だが、生活保護受給者少なくとも2700人が精神科の二重診療を受け、処方された向精神薬が不正に第三者に売られた可能性があると報じられた。すでに生活保護受給者から不正に手に入れた向精神薬をネットで販売した売人が、「麻薬及び向精神薬取締法」違反容疑で逮捕送検されている。
 この不正は、今の大甘生活保護制度がまたも悪用された例である。
 生活保護受給者は医療費も無料だから、医者に行くのに、何のバリアもない。精神科に行って「不眠だ」と言えば、適当な向精神薬をタダで手に入れられる(医療費と薬剤費は我々の税金である)。それを売人に売れば、生活保護費の他に小遣い銭を稼げるのだ。働けば、賃金は保護費から差し引かれるが、非合法のヤクの横流しは、突きとめられなければ二重の儲けになる。

どれだけムダをしたら気が済むのか
 路上生活者を狩り集めて入院させ、不要な検査を重ねて1人100万円以上の生活保護の医療扶助として医療費を稼ぐ悪徳病院、やはり働く意思のない路上生活者に集団で生活保護を申請させ、保護費の大半を召し上げる囲い屋など、社会福祉制度を食い物にする連中は絶えないが、最近は中国人まで不正に入国させて保護費を取り上げる例まで出てきた。
 今回の手口も、新たな社会福祉制度の食い物である。悩ましいのは、「不眠だ」と言われれば、福祉の窓口も受診を拒否できないことだが(診療機関は儲けになるから喜んで診療する)、少なくとも2カ所以上の病院・診療所に行っている場合は、即座に生活保護も停止するなどの対策をとるべきだ。
 いったいバラマキスト民主党が政権に就いてから、どれくらいムダがばらまかれたことだろう。テレビカメラまで入れて、大向こう受けを狙う「事業仕分け」などの派手なパーフォーマンスは行うが、それで節約できた額を1桁上回るムダを行う彼らに、例えば増税を容認するなどザルで水をすくうに等しい行為だ。

年末総選挙の足音が聞こえてくる
 来年度の予算編成は、まさに必要な物を削ってムダを積み上げるトンデモ予算となるから、野党は徹底して阻止して欲しい。
 ただ予算案そのものは憲法で衆院の優越が決まっているから、バラマキスト民主党政権案は通るだろう。しかし執行のための関連法案は、参院でも可決しなければならないから、逆ねじれの参院で予算関連法案を否決することはできる。そうなると、予算案は通っても、執行できない。
 自民党やみんなの党が強い姿勢で、ムダてんこ盛りの予算案に反対する姿勢を示せば、ボケ菅内閣は行き詰まるしかないのだ。
 バラマキスト民主党内でも汚沢一派が公共事業の削減に抵抗するだろうから、立ち往生である。
 年末解散、総選挙の足音が少しずつ聞こえてくる。

昨年の今日の日記:「裏磐梯紀行④、五色沼から秋元湖へ:毘沙門沼、赤沼、五色沼、アクシバ、アカマツ」

追記 落選法相の千葉景子は、28日午前に記者会見を開き、死刑囚2人の死刑を同日に執行したと発表した。千葉は、自ら死刑執行に立ち会ったことも明らかにした。これまで法相の職責を忘れ、持論の死刑廃止論を優先させてきた姿勢をあらためたのは、臨時国会前に法相問責決議案を恐れてのことと推察される。ちなみに、死刑の執行は昨年7月に3人に対して行われて以来、約1年ぶりだ。千葉が昨年9月に就任してから死刑執行はなく、刑務所内の死刑囚収容所は満杯である。